ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

蓜島竜次
株式会社NEXT TIME 代表取締役社長

蓜島竜次HAISHIMA RYUJI

2003年4月 東証一部上場、株式会社ヤオコー入社
2008年3月 主任に昇格
2011年10月 新旗艦店舗の開店主任に着任
2015年1月 株式会社ヤオコー退職
2015年1月 株式会社NEXTTIME設立、代表取締役に就任
2018年11月 株式会社NEWGATE、社外取締役に就任

2021年1月1日(金)

ゲスト蓜島竜次

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、株式会社NEXT TIME 代表取締役社長 蓜島竜次さんです。

宮藤:NEXT TIMEさんはどんなことをしている会社なんでしょうか?

蓜島:正社員サポートをしていく転職支援、また職業紹介事業をメインとしてやっております。もう1つがモノを仕入れて販売する物販事業です。AMAZONとかに出品しています。

宮藤:正社員サポートというのは、転職する人にアドバイスしたりする仕事ですか?

蓜島:その通りです。転職エージェントのような感じですね。

宮藤:蓜島さんの経歴を見ると、今の会社を立ち上げる前に10年以上スーパーで働いていたんですね。それは店員さんですか?

蓜島:はい、店員です。

宮藤:食料品売り場とか?

蓜島:僕は精肉で働いてました。肉を包丁で捌いてました(笑)

宮藤:もうがっつりスーパーで働いてたんですね!そこからどうして今の会社を立ち上げたんですか?

蓜島:2009年にリーマンショックがあったときに終身雇用制度のことを考えちゃったのと、私も愛社精神があってずっと働こうと思っていたのですが、自分の将来を考えたときに「せっかくの一度きりの人生だから何かやりたいな」と思いまして、起業を決意しました。

宮藤:それは何歳のときですか?

蓜島:27~8歳のときに考えだしましたね。

宮藤:転職支援・職業紹介は、コロナ禍でなかなか大変じゃなかったですか?

蓜島:それが逆に売り上げは伸びました。正直な話、失業者とか倒産とか派遣が切れてしまった人とかがたくさんいて、弊社が受け皿として再就職とか正社員としてサポートする機会が増えたんです。

宮藤:なるほど、失業された人が多かったんですね。

蓜島:正直、無職の人が増えたので僕たちがなんとか斡旋していったところですね。

宮藤:そういう方々はどういう形でNEXT TIMEさんの窓口に行くことになるんですか?ネットでですか?

蓜島:実は私たちはネットや広告は一切やっておりません。

宮藤:えぇ?

蓜島:リアルでパートナーという人、転職の紹介をしてくれる人ですね。そういう人が私は500人ぐらい繋がっていて、毎日紹介して頂けるんです。紹介制の仕事になっていますね。

宮藤:転職を希望される人ってそりゃいろんな人がいると思うんですけど、掛けてあげる言葉とか必ず気を付けていることとかはありますか?

蓜島:その人の将来を逆算して考えますね。「今これがやりたい、今後これがやりたい。そのためには何が必要なのか」というところまで落とし込んでフォローします。もう相談相手ですね。それでも本人の就職が決まったら嬉しいことなので。これは社会貢献につながっていると思っています。やりがいがありますね。

宮藤:物販事業というのは、具体的にどういうことをされていますか?

蓜島:AMAZONに商品を出しているんですけど、その商品はバラバラで、家電や日用品や雑貨とか、とにかく少しでも利益の出るものをチェックして出品しています。特にコロナ禍では売り上げが伸びまして、巣ごもり需要で皆AMAZONでポチポチ買い物したと思うんですけど、その中にうちの会社の商品もあるかと思います。

宮藤:それでは、意外に知られていないと思う、社長さんの話を教えてください。

蓜島:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、社長と言っても全然イメージと違って、お金がない、従業員もいない、数年後には消えている…という人がたくさんいるんです。

宮藤:えぇ~!社長って、その下にはいっぱい社員を抱えていて、そりゃ優雅な生活をしているんだろうなと勝手に思っていたのですが(笑)、そうじゃないんですか?

蓜島:そう見せている人っていうのは実は多くて、外に出ている人や交流会に出ている人というのは割と嘘つきで(笑)

宮藤:アハハハハッ!

蓜島:割と個人事業主でやっているような人が実はたくさんいて。たまに騙されますね(笑)

宮藤:「社長って言ってるくせに一人じゃねえか!」と(笑)

蓜島:雇われ社長の人もいますからね。雇用されて週末だけ社長みたいな人もいるんですよ(笑)そこに至る経緯はすごいと思いますが、「そこと一緒に比べられてもなぁ」とは思いますね。

宮藤:極端ですけど、社長だけど転職する人もいるんですか?

蓜島:いっぱいいますね。「やっぱり働きに行きます」「雇用されたいです」みたいな。実際今年も東証一部の会社に、元社長だった人を入れましたね。

宮藤:それは社長だったときの記憶はなかなか消せないでしょうけどね。

蓜島:プライドが邪魔するかもですね(笑)

宮藤:蓜島さんも、明日食べるものがないぐらい、お金がない時もあったそうですね。それは何があったんですか?

蓜島:最初が上手くいかなくて…。私も所謂「社長」のイメージを目標としていて。世界に行けるようにと目指していたんですが、現実は上手くいかずに1期目から苦労しまして。売り上げも利益も立たなくて、すげえ大変でした…(苦笑)

宮藤:それはどのぐらいのときですか?

蓜島:5~6年前ぐらいですね。「食べるものがない、どうしよう…」と思っていましたね。

宮藤:そのときは社長だったんですか?

蓜島:今の会社の社長でした。最初だけ上手くいってそこから全然ダメでしたね。なかなか元に戻らなかったです。

宮藤:蓜島さんのモットーが、「金持ちより人持ち」とありますが、これはどういうことですか?

蓜島:社会貢献が僕のテーマなんです。仕事を決めてあげることが僕のやるべきことなので、これは社会貢献につながるなと思っています。物販に関しても、巣ごもり需要が高まったということで社会貢献につながるなと思ったし。とにかくモットーが社会貢献。ただ金持ちになりたいのであれば、グレーな仕事でもなんでもやっちゃうと思うんです。「自分だけ稼いでやろう」と。ですが、人を考えたときに、信頼や社会貢献をモットーにするとそうならないというのがやっとこの1~2年で分かりまして。それを念頭に置きながら過ごしていますね。

宮藤:転職支援だから、相手は完全に人ですね。

蓜島:人対人ですので。

宮藤:まずは信用してもらわないといけないですもんね。

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