ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

林健司
サンシステム株式会社 代表取締役

林健司HAYASHI KENJI

2000年3月 慶應義塾大学商学部卒業
2000年4月 株式会社クロスキャット入社
2004年 サンシステム株式会社入社・取締役就任
2005年 テルウェル東日本株式会社入社
2006年 サンシステム株式会社入社
2009年 株式会社ブロードバンドタワー入社
2012年 株式会社ウインローダー入社
2015年 株式会社ウインローダー取締役就任
2015年11月 サンシステム株式会社設立・代表取締役就任

2021年3月26日(金)

ゲスト林健司

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、サンシステム株式会社 代表取締役 林健司さんです。

宮藤:サンシステム株式会社さんは、どんなことをされている会社なんですか?

林:業務としては、システムのコンサルティングやソフトウェア開発、アプリ開発。あとは、PCやネットワークの設計・保守などを行っています。

宮藤:「システムコンサルティング」って聞いたことはあるんですけど、何をされているんですか?

林:お客様によって様々なんですが、基本的にはお客様の相談役みたいな形。例えば、お客様の中で「こういう開発がしたいんだけど」という漠然としたイメージでお伝えいただいても、なかなか開発のイメージが共有できなかったりするので、そういった時に「開発の前にその仕様をまとめましょう」だったり。あと、たまにあるのが、「自社で開発をやりたいんだけど、ノウハウを持っていないので、そこを整理してもらえないか」というお話を頂戴したりします。

宮藤:なぜ林さんは、「システムコンサルティング」をやろうと思ったんですか?

林:もともと、ソフトウェア開発から入っているんです。ソフトウェア開発をやっていると、単純に「作る」というところに特化してきてしまうんですけど、やっぱり色んな業務を見ていくうちに、システムって「作る」よりも「使う」ところに価値があるんじゃないのかなって思ってですね。

宮藤:はい。

林:当然「作れる」ことは重要ですが、それだけじゃなく、今は特にクラウドも出てきていますので、そういったものを活用できるようにお客様にご案内できることがとても重要だと思っています。

宮藤:資料に書いてありますが、「大企業ではなくて中小企業に特化した、システムコンサルティング・ソフトウェア開発」をされているんですね。どういった理由で「中小企業を」と考えたんですか?

林:私自身が、父親が自営業をやっていたのもありまして。中小に対しての思い入れがあったっていうのがひとつあります。

宮藤:なるほど。

林:その他に、大手さんだとシステムがわかる方、色んな方がいらっしゃるので、どんどん新しいことを進めていけますが、中小企業だとなかなかシステムに詳しい人材がいらっしゃらないことが多いので、そういったところを支援したいなと思っています。

宮藤:まだ「こういうことやりたいけど、誰に頼んでいいのかわからない」とか、「どうやっていいかわからない」っていうことを、相談に乗ってるわけですね。

林:そうですね。はい。

宮藤:そういう時に、その会社に行ってみて「このシステムはちょっと一回捨てましょうか」みたいな…例えば、林さんから見て「これは一回ゼロにした方がいいんじゃないか」ってことも言うんですか?

林:言いますね。私はそういうのははっきり言うように心がけていたので。弊社の社員にも、そこははっきり言わないと、そこは価値だと思っています。

宮藤:それって、言われた方はピンとこないこと、ありますよね?そういう時はどうされるんですか?

林:やっぱり「信用」の部分になってきますね。なので弊社としては出来る限りのことをちゃんとしっかりとお伝えして理解していただくということを。逆にどう理解していただくかっていうのは、都度考えながらやっています。

宮藤:あと、一概には言えないとは思うんですけど、高齢の方とかだとあまりちゃんと理解してなかったりとかしますよね。僕もですけど…(笑)そういう時に、ちゃんと説明して納得してそのシステムを変える方向にもっていくのって、やっぱり話してみてですか?

林:そうですね…。難しいので、お話していてこちらの人となりだったり、会社というものを理解していただくっていうところもありますし、逆にひとつひとつを丁寧に…要は、お客様の方で同じイメージが共有できるような進め方を心がけていますね。

宮藤:そんな中小企業を顧客にしているからこそ感じる、林さんの思いがあるそうですが、聞かせていただいてよろしいでしょうか。

林:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、中小企業において「システムと企業の距離感」がもっと縮まるといいな、と思います。

宮藤:システムと企業の距離感…?

林:例えば、中小企業っていうところで言わせていただくと、偏見かもしれないんですけども「どこに相談していいかわからない」こともありますし、逆に先程仰られたように「わからないから、全部おまかせする」っていうケースもあるんですよね。そうすると結局、お客様のイメージするものと合っているのか、出来上がってからじゃないとわからないので。そこを一体になってやらないと、うまくいかない。そこはやっぱり距離感かなと思います。あとは、開発会社の方も開発にこだわりすぎてしまうと、どうしても無理な提案をしてしまうことも起こりうるので…そういったところをもうちょっと縮めて相互に歩み寄れるような形を作っていければいいなと思います。

宮藤:扱っていることはすごく大きいし、最先端なことだけど、やっぱり人と人なんですね。

林:そうですね。

宮藤:信用なんですね。

林:はい。人の信用で初めてひとつのものが出来上がるってことだと思います。

宮藤:そうなんだ。確かに、お金かかりますもんね。中小企業ってそれをバーンってお金払えないから悩むわけですもんね。

林:そうですね。逆に言うと、そこのところがお互いに一体になってちゃんと必要なところを絞りこめれば、費用も安くなったりもしますし。

宮藤:ああ、そうか。無駄なお金とか払わなくていいか。確かに、事前アンケートに書いていただきましたね。「どんなに高額なシステムでも、自社業務に合わなければ活用できない」と。それは、何をやりたいかがちゃんとわかってないとってことですよね。

林:そうですね。やっぱり「作っていて使われない機能」って結構あるんですね。

宮藤:ああ。

林:なので、使われない機能を実装するんだったら市販のものを買えばいいし、逆に自社の本当に必要なところに必要なものをってことであれば、そこの部分だけを作ればいいかなと思っています。

宮藤:「顧客・システム会社の双方の観点から、『ITと企業を繋ぐ』というヴィジョンのもと…」これは、どういうことですか?

林:私自身が前職で、会社を立ち上げる前なんですけども、物流企業の情報システムの責任者をやっていたんですね。

宮藤:へえ!

林:その時に感じていたのが、企業の中で必要なものと、システム会社間のコミュニケーションの部分でちょっと乖離しているものがあるなと。本当に、ITってツールなので。必要なものを必要な時に取り出せるような形を作る。お客様との関係性を築けていければ、システムと企業がより身近なものになると思いますね。

宮藤:IT苦手な僕ですが、考え方がなんとなく、わかってきました(笑)ありがとうございます。

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