ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

川田隆央
川田歯科クリニック 院長

川田隆央KAWADA TAKAO

■2004年 日本大学松戸歯学部 卒業
千葉県内で一般診療をトータルで研鑽。1日で40人診療するスキルを習得
■2軒目の勤務先ではインプラント講師の歯科医院にて6年間勤務
■3軒目は審美治療、インプラントなどの自費治療が多い有名な歯科医院で3年間勤務
■その後、実家の歯科医院を手伝いながら、訪問歯科専門クリニックにて2年間勤務
■2017年9月 3代続く歯科医院を継承

2021年2月26日(金)

ゲスト川田隆央

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは川田歯科クリニック院長 川田隆央さんです。

宮藤:川田さんのプロフィールを拝見すると、2004年 日本大学松戸歯学部 卒業後、まず、千葉県内で一般診療をトータルで研鑽 「1日で40人診療するスキルを取得」と。1日で40人診ることもあるんですか!

川田:そのクリニックが患者さんが多いところだったので、最終的には1日40人ほど診ていることがありました。

宮藤:1人どれくらいですかね…

川田:基本、20分~30分なんですが、並行して診ていくので。

宮藤:へぇ~。

川田:祖父の時代は、60人~80人診てたみたいです」。

宮藤:えぇ!!診れるものなんですか!?

川田:僕は無理ですね(笑)

宮藤:早速ですが…意外と知られていないと思う、歯医者さんの苦労を教えて下さい。

川田:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、歯医者だって、歯を抜いたり削ったりしたいわけではありません。

宮藤:…。やっぱりそうなんですね…(笑)僕も抜いてほしくないし、削って欲しくないと思ってるんですが、どうしようもないですもんね。これ以上悪くならないようにと考えると。

川田:痛みをとるために削らざるをえないし、抜いたりする必要がありますけど、こっちも麻酔したりして時間もとってやらないといけない。場合によっては、患者さんは痛そうにされますから(笑)

宮藤:そうですよね。なんか悪いことしてるみたいになっちゃいますよね。いいことしてるはずなのに!

川田:最後は笑顔で終わってくれても、やってる最中に痛かったりする可能性はゼロではないので。

宮藤:ということは、抜いたり削ったりしなくていいようにしてほしいってことですよね?患者さんには。

川田:そうですね。予防というところで、歯を削らない、抜かないため。今の状態を悪くしないために、定期的に歯医者さんに行ってもらうのが一番ですね。

宮藤:そもそも抜かないために歯医者さんに行くっていうことですよね。

川田:そうですね。

宮藤:頭ではわかってるんですけど、痛くならないと、行こうとはならなくて…。

川田:僕は3代目なんですが、父の代から予防に力を入れて。なるべく定期的に来てもらえるようにお伝えしています。歯って、削ったら戻らないんです。

宮藤:そうですよね。

川田:削ったところは埋めてあるだけであって、歯が戻ってくるわけではない。そうしないようにとなると、小さい時から定期的に通えるかかりつけを持つこと。小さいときから高齢になっても通ってもらえると、歯をキープできるんですよね。

宮藤:いろんなところに行かず、同じ歯医者さんにしっかり通って。

川田:「小さいときならこういうことをやったほうがいい」「大人になったらこう」「高齢になったらこう」というのがいろいろとあります。その都度、アドバイスや治療もできます。いろんなところに行ってしまうと、考え方も方法も違って、統一性もなくなってしまうんですよ。

宮藤:僕も経験あるんですが、「いい歯医者さんがあるよ」って言われて何となく違う歯医者さんに行ってみたら「前の歯医者でずいぶんなことをされているみたいで」って苦笑いされたことがあったんですけど(笑)やっぱり、信じたところに行った方がいいってことですよね。

川田:そうですね、先生の考え方も違いますし、患者さんも何を求めているかが人それぞれ違うので。他人に「いい」と言われても、その先生と合うかはまた別ですからね。

宮藤:患者の希望っていろいろあると思うんですが、なんだろ…僕は、できるだけ自分の歯でいたいのが希望ですかね。そうするにはどうしたら…

川田:ご自身の歯ブラシ、毎日の手入れも大切ですが、磨き残しもありますし、数カ月に1回ちゃんと行って、プロに見てもらうのがいいですね。

宮藤:どれくらいのペースで行くものですか?

川田:よく言われるのが3ヵ月~4カ月ごとですが、人によっては毎月のほうがいい方もいらっしゃいますし、お子さんは生え変わりがあるので2・3ヵ月に1回来て欲しいですし、20歳くらいで健康であれば半年に1回でも問題ないことはあります。

宮藤:新型コロナの影響で、歯医者さんに通う人も減っていると聞きますが、どうですか?

川田:減っていますし、こちらも患者さんが密にならないように、患者さんの数を減らしたり、時間をずらしたりしているので、トータルの人数としては6割7割にはなっています。

宮藤:完璧に殺菌もしてるでしょうし、本来、歯医者さんは一番考えてますよね。何しろ口ですもんね。でも、予防のために行くとなると、「じゃぁまだいいか…」になっちゃいますよね。

川田:重要性がなかなか伝わらないところがあるので。無くならないと気付かない。予防ってなかなかわかりづらいですね。

宮藤:あと、事前のアンケートに「テレビや雑誌のネガティブキャンペーンの力には勝てない」とも書かれていますね。

川田:海外の情報でも、歯医者はツバが飛ぶから感染リスクが高いとか、職業柄、衛生士さんが一番感染リスクが高いという情報が載ったり。確かに、どちらかというと、患者さんよりも我々の方がリスクが高いんですけど、患者さんのためにやらないといけないことなので、最大限の対策をして、処置に当たっています。

宮藤:最後に、世の中の人に伝えたいこと、お願いします。

川田:改めてですが、予防というところで、定期的に行けるかかりつけの歯医者さん、気軽に行ける歯医者さんを持っていただけると、ずっとご自身の歯で長く過ごすことができると思います。

宮藤:ありがとうございます。

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