ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

小林大介
株式会社エンシア 代表取締役

小林大介KOBAYASHI DAISUKE

2001年3月都築学園東京製図専門学校卒業

2002年5月㈱トラストホーム入社
2005年6月㈱トラストホーム退社

2005年8月㈱学生援護会入社

2006年3月㈱インテリジェンスへ吸収合併(社内独立の為㈱メディアフレーム在籍)
2009年8月㈱メディアフレーム退社

2009年9月㈱アウローラ入社
2009年12月㈱アウローラ取締役に就任。役員として営業本部長としてプレイングマネージャを8年経験。営業、教育、チームビルディング、組織構築、エリア開拓、支社設立、審査部立ち上げ、代理店部立ち上げ、ネイル事業部、海外事業歴任

2019年1月㈱アウローラの分社化により広告代理店㈱エンシア設立
2019年3月㈱アウローラ取締役辞任、株式会社エンシア事業開始

2020年10月9日(金)

ゲスト小林大介

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業
界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

今回は、株式会社エンシア 代表取締役 小林大介さんです。

宮藤:株式会社エンシアは、何をされてる会社なんですか?

小林:広告代理店がメインです。企業が人を採用したり、採用広告を出す際のサポート。
営業のコンサルティングも。今、設立2年目です。

宮藤:エンシアさんは、会社のビジョンに特徴があるそうですね。

小林:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、学歴やキャリアじゃなく、もっとや
る気が評価される世の中になってほしいと思ってます。なので「人をやる気で判断する社
会」の実現をビジョンに掲げています。
 
宮藤:僕らの時代に比べたら、学歴はずいぶん問われなくなったのかなと思うんですけど
、今もありますか?

小林:まだありますね。特に新卒採用では、「この大学以上が良い」という人事の方はい
らっしゃいます。
 
宮藤:知らない人を判断するとき、一つの材料になるのはわかりますけど、もういいだろ
うと思いますね。僕も大学中退で…。小林さんは、どんな風になっていくといいなと?
 
小林:もちろん、今までの学歴・キャリアを否定するわけではありません。でもそれより
も、これからの未来に向かうモチベーション・やる気で評価できるような社会になると良
いですね。
 
宮藤:それぞれのやる気やモチベーション。目に見えないじゃないですか。みんな「やる
気あります!」って言いますよね。「やる気ありません!」とは言わないですよね。 

小林:そうなんです。僕らも、これを掲げてはいますが、自分たちの社員を採用するとき
も、やはりすごく難しい。いろんな方法で数値化をして、この人はやる気が高い・低いと
いうのを判断しているんですけど、まだ途中です。
 
宮藤:数値にできるんですか?

小林:数値にしないと面接する人によってバラつきが出てしまいます。「僕はこの人を気
に入った」「私は気に入っていない」とか。そうならないよう、なるべく数値化をして判
断したいと思っています。

宮藤:数値にする場合の基準は何ですか?声が大きいとか?

小林:そういうのも、そうですね。一つあると思います。

宮藤:あと、笑顔とか?そういうのが全部数値になるってことですね。

小林:今、そうしたいと思ってやっている途中で、メソッドを完成させたいですね。

宮藤:すごく新しいですね。実際、エンシアさんではどうやって人を採用してるんですか

 
小林:募集をかけるところは、多分皆さんの会社と一緒で、エージェントを使わせていた
だいたり、求人をかけたり、普通のことをやってます。その先に、数値化したり、モチベ
ーショングラフを書いてもらったり、今後の未来やビジョンの会話をします。弊社の場合
は、うちの会社で何をしていきたいかとか、どんな未来を実現したいかというところを聞
いて、採用する流れになっています。

宮藤:自分の考えをはっきり言葉にできる必要がありそうですね。

小林:いえ、言葉は、僕もあんまり上手じゃないんで…、下手でもいいんですけど、気持
ちが伝わってくるか。伝えてくれれば。

宮藤:小林さんご自身も学歴があるわけじゃないと。どういう経歴で現在に?

小林:もともと地元の工業高校に入って、東京に行きたくて専門学校に行って。その時は
僕、宮大工になるのが夢でした。
 
宮藤:宮大工!?うちの先祖は宮大工です!
 
小林:羨ましい…。宮大工で1000年2000年残るようなものを作りたいと思ったんですが、
ハウスメーカーがあまりにも強くて。そもそもまず、東京で宮大工を募集していない!と
、東京に出て来てから気付きました。その後は、フリーターがかっこいいと言われた時代
だったので、フリーターになりました。さらに、一旦不動産会社に就職して、25,6歳のと
き、次は最後のアルバイトだなと思ってマクドナルドでアルバイト。そして、この仕事を
生涯やろうと思って入ったのが、この広告業です。
 
宮藤:わりと波乱万丈ですね!
 
小林:流されましたね!いろいろ(笑)

宮藤:それもあって、学歴やキャリアじゃない部分が大事というのを、ご自身でも思われ
たんですかね?
 
小林:はい。積み上げたものが、僕にはあまりなかったんですね。今後どうしようとか、
こうなりたい、ああなりたいという、気持ちと自信だけでやってきましたので。今までの
学歴・キャリアが素晴らしい人だけが、成功したり幸せになれるのではないと実体験で感
じました。

宮藤:社員教育では、どういうことを教えてるんですか?
 
小林:外部のコンサルタントの人とか、外の人を招き入れるようなスタイルをとってます
。内々だと、どうしても新しいインプットができなかったりするもので。自分が若いとき
にも、そういった教育とか学ぶ場がもっとあればな…と思っていたので。

宮藤:具体的に、どんなことを教えているんですか?
 
小林:知識とマインドで分けています。事業で覚えなきゃいけない知識や考え方を教えた
り。もう1つは、その土台になるマインドの部分ですね。どういった考え方で、どういっ
たあり方で事業に向かうべきか。知識は結構簡単なんですけど…
 
宮藤:勉強すればいいわけですもんね。
 
小林:はい。でも、自分が何のために働いてるのかとか、夢や目的を見失ってる場合も多
々あります。何のために働いてるのかを考えること、誰でも1度や2度はあると思うんです
けど。
 
宮藤:大変じゃないですか。夢を持たないとダメだよ!と言うと、ハラスメントになって
しまいます。
 
小林:そうですね。あとは、夢を実現するための目的を一緒に探します。例えば、金メダ
ルをとりたい!じゃなくて、なんでとりたいのか。その目的とか。夢だけ掲げる人も多い
ですけど、なんでなんで?とやっていくと意外と目的が見えてきたりとか。その手伝いを
しています。
 
宮藤:話を聞いてあげて。
 
小林:結構楽しいですね。

宮藤:なるほど。あと、コロナの影響で人を解雇しないと決めて経営していると。素晴ら
しいですね!
 
小林:これは大変でした。今も大変です。僕の会社の場合は、強みが人に付随しているも
のだと思いますので、まず解雇しないと決めて宣言する。その上で、このコロナ禍の状況
をどうするか、みんなで考えて今、経営しています。
 
宮藤:今、問題になってるじゃないですか。コロナで会社を辞めなきゃいけなくなったと
か。
 
小林:決めの問題かなと自分の中では思っていました。もちろん会社の役員とも話をして
、必ず全員残して乗り切って成果を上げると決めましたので。

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