ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

呉貴徳
Dental Office Kure 院長

呉貴徳KURE TAKANORI

2012年 日本歯科大学新潟生命歯学部卒
2013年 医療法人審美会 鶴見歯科医院勤務
2019年 Dental Office Kure開院

2021年5月14日(金)

ゲスト呉貴徳

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、Dental Office Kure 院長 呉貴徳さんです。

宮藤:Dental Office Kureさんは、大田区の蒲田にあるそうですが、開院されたのが令和元年!最近なんですね。

呉:そうですね。丸2年になります。

宮藤:どんな特徴のある歯医者さんなんでしょうか?

呉:機能と審美の両立を考えて、口腔内をトータルにサポートしています。予防歯科とか、審美歯科、インプラントから歯の移植まで、幅広い治療を行っています。

宮藤:Dental Office Kureさんのインスタグラムを拝見したのですが、すごいオシャレで、洗練された歯医者さんですね。

呉:ありがとうございます。

宮藤:びっくりしたのが、これはリップですか?口紅を売ってるんですか?

呉:そうですね。リップですね。

宮藤:歯医者さんなのに口紅を売ってるんですか?

呉:歯科医院専売のリップなので、市販だと買えないんです。

宮藤:歯医者さんでしか販売できない?何かそういう成分とか規定があるんですか?

呉:はい、医薬的な。トウガラシとかも入ってたりして、ちょっと刺激させて唇をプルプルに。

宮藤:へえ!歯医者さんってもうそこまできたんですね。唇まできちゃった。どんどん範囲が広がっていきますね。

呉:そうですね。

宮藤:歯科医院もまだできたばかりですけど、すごくきれいだし、新しい技術も使ってるんですね。3Dですか。

呉:はい、今まではピンクの材料で型を取って、石膏模型に起こして…とやっていたんですけど、そういう型取りも必要なく。デジタルで歯をスキャンして、そのまま詰め物を作ったり矯正したりしています。

宮藤:そうなると「治さない理由」が見つからなくなってくるなー。そんな呉さんが思う、業界の問題点を教えてください!

呉:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、歯科医院は、多い割に流行っているところとそうでないところの差がありまして、患者さんの偏りはかなり激しいのかなと思いますね。

宮藤:歯医者さんって、最初のうちはあまりよくわかってないからいろんなところに行ったり、たまたまいた町で痛くなったから近くの歯医者行ったりとか、いろいろ行ってたんですけど、結局行きつけができるじゃないですか。そのポイントって結局何なんですかね?

呉:相性もあるとは思うんですけど。患者さんと先生との会話とか、あと治療時間とか、治療回数とか。あとは、先生との治療の理念に自分が合っているのかっていうのは、なんとなく見つけ出してるとは思うんですけど。

宮藤:そうですよね。「ただでさえ痛いから、できれば怖くない人がいいな」とか。結局行きつけが決まるんですけど。でも、なぜそんなに差がついちゃうんですかね?

呉:一番は「どれだけ目立つか」っていうのもあるかと思います。広告が目立つ場所にあるとか。あと患者さんはホームページで「歯周病の専門医」とか、「インプラントがどれくらいできるのか」とか、先生がどういう専門的な技術を持っているかを見て、来ると思うんですけど、ホームページを作らなかったり、1階じゃなくて5階とかにあったりすると、そもそも目につかないですよね。

宮藤:そうかそうか。難しいですよね。我々も、歯医者に限らず医療関係のホームページを見た時に、「ここはよさそうだな」って思う加減が難しいですよね。あまりにもチャラチャラしてたら怖くないですか?(笑)

呉:そうですよね。

宮藤:ギラギラしてると、「ちょっとやめておこうかな…」って。あと、最近は星をつけてるサイトがあるじゃないですか。「接客が最悪だった」とか書いてあるやつ。あれ、怖いですね。

呉:そうですね、ひとつの目安にはなってしまう。やっている限りはつきまとってくるのでしょうがないんですけど。僕も食事する時とかもそういうサイト見ますしね。

宮藤:「患者に選ばれる歯科医院の必要なポイント」って、例えばなんだと思いますか?

呉:人間性は、正直あると思います。患者さんを安心させるような治療の進め方をするとか、患者さんの希望される治療をちゃんと行えるかとか。あとは、技術的なものもやっぱり大きいと思いますね。

宮藤:通ってからは、それは大事ですよね。

呉:手先が器用な人もいれば、そうじゃない人もいますが、患者さんにいい治療を提供して、そこでの口コミで広がっていくとか。その辺が違いとして出てきているかなとは思います。

宮藤:呉さんは、今喋っていてやさしさが溢れ出ていますから、ありがたいですね。いやほら、「痛くなってから来ても遅いんだよ!」って言われると、もう「痛いけど行かない!」ってなっちゃう。だから、そうじゃない人がいいなって思います(笑)

宮藤:他にも、問題に感じていることをたくさん挙げていただいているんですけど、例えば「歯科助手、歯科衛生士共に女性が多いため人間関係が難しい」と書いてありますが…

呉:男性だとなかなかわからないような、女性の繊細な部分っていうのがあるらしくて…。

宮藤:何か嫌なことありました?最近(笑)

呉:まあ、ちょこちょことあるんですけど(笑)

宮藤:これ、一番に書いてあるから。きっと何かあったんだろうなって思って。

呉:この辺は、他の歯医者さんも抱えている問題なのかなって気はするんですけどね。今は、歯科衛生士さんでも男性が増えてきているので、看護師さんとかと一緒で、これからまた変わってくると思います。

宮藤:あとは、「歯科医師の技術と知識の向上」とありますが、中には怠慢なところがあります?

呉:患者さんも、自分の口の中を治療されている瞬間は、なかなか見られない。例えば、削って形を作る時にどれぐらい雑にしているかとか、きれいにしているかは、なかなか患者さんの目の届かないところですからね。

宮藤:はい、見えないですからね。

呉:その辺の技術であったりとか。あとは知識も、大学卒業してからだと、自分から外に出て学ぼうとしないと「誰かに教えてもらえる」こともなかなか無くなってきますが、治療もそうです。材料も日々新しいものが出てくるので、その情報をいかにキャッチしていくか。それも大事だと思います。

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