ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

町田祐基
有限会社NEXT growing co. 代表取締役

町田祐基MACHIDA YOSHIKI

1999年 工学高校
1999年 飲食店勤務(板前)
2005年〜2008年 夜間高校卒業
2005年 パチンコ店 勤務
2011年 佐川急便勤務
2012年 有限会社NEXT growting 勤務
2016年 不動産事業を展開

2021年7月2日(金)

ゲスト町田祐基

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、有限会社NEXT growing co. 代表取締役 町田祐基さんです。

宮藤:有限会社NEXT growing co.さんは、どんなことをされている会社なんでしょうか?

町田:リフォーム業です。清掃業、不動産業、いろいろと、群馬の便利屋さんとして住居に関わることは全て引き受けさせてもらっています。群馬で唯一の「住まい全体のトラブル解決に特化した総合サービス会社」を目指してやっております。

宮藤:そうなんですか。事前アンケートにもありますが、「物件を買い上げて、リノベーションをして販売することもある」と。

町田:はい。あります。

宮藤:群馬って空き家が多いんですって?

町田:多いですね、今特に。その空き家を買って、リフォームして、売ったり貸したりしています。

宮藤:お客さんが驚かれるぐらい安い?

町田:そうですね。単価は頑張らせてもらっているので。全部自社施工でやれるというのもメリットなんですが、もちろん間に合わない時は、地域の内装業者さんだったり、大工さんとか設備屋さんとか、いろんな方のお力を借りて。どうしても群馬って、平均的な単価がすごくシビアなところがあるので、頑張らせてもらっております。

宮藤:これまで依頼のあった、変わったお仕事はありますか?

町田:結構、群馬のほうでいっぱいあるんですけど、僕も会社立ち上げ当初はそんなに大きな仕事ってできなかったので、山奥のほうに行ってイノシシよけの柵をおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に作ったりとか。

宮藤:えっ。イノシシが入ってこないように?すごいですね。

町田:あとは、やっぱり年配の方が多くて、悲しいかな孤独死されている現場とかも年に何件も依頼いただいて。それは特殊清掃のほうですね。

宮藤:それはもう、建物というか人ですね。対・人だから、建物+中に住んでいる人のことも全部やるってことですね。

町田:そうなってきますね。

宮藤:すごいな。いただいたアンケートによると、町田さんご自身が結構いろんなお仕事をされていたそうで。もともとは板前さんだったんですか?

町田:板前もやっていました。和食の料理屋さんで包丁研いで、卵焼き作ったり揚げ物やったり。

宮藤:もともと料理人になりたかったんですか?

町田:料理は好きだったので。極端なんですけどね。「料理好きだから板前になる」とかちょっと極端すぎるんですけど、好きなこととかはある程度極めないとスッキリしない性格だったみたいで。

宮藤:なるほど。それが今の何でも引き受ける「便利屋」というお仕事に繋がってるんですかね。

町田:はい。もともと本当に最初は、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの便利屋さんとして小さくやってたんですけど。やっているうちに清掃業だったり、壁紙貼ってみたり、大工さんの工事を手伝ってみて勉強したり、水道トラブルとかも全部やりだして。やっぱりそれも、自分自身がそれをできないとお客様に営業する時にも伝えきれないし、うちの社員とかにも教える時に「えっ、社長できないんじゃ僕できるわけないよね」ってなっちゃうので。

宮藤:ああ。そうか、そうか。

町田:なので、「全部できるように」ってひたすら10年ぐらい現場でやり続けたんですけど。ある程度はできるようになりましたね。

宮藤:便利屋ってそもそも、できないことがないっていう。

町田:おっしゃる通りです。

宮藤:要するに、できることが増えていくわけですもんね。最初はイノシシの柵って言われたらできないけど、イノシシの柵を1回作ったら次からはもう名刺に「イノシシの柵も作ります」って書いて渡すぐらいなわけですもんね。

町田:そうですね(笑)

宮藤:どんどん広がっていく仕事なんですね。

宮藤:そんな町田さんが、会社を経営される上で苦労されていることがあったら教えていただけますでしょうか。

町田:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、人材育成に非常に苦労しています。

宮藤:そうか。

町田:周りの人に伝え、聞かせ、教えることが、すごく難しくて。

宮藤:仕事によっては、ちゃんと資格がないとやっちゃいけないものもあるわけですよね。

町田:いっぱいあります。

宮藤:ということは、いい社員に育てるためには資格も取らせなきゃいけないし。そうやって育成した人が何かの拍子に辞めちゃったら、ものすごくむなしいですよね。

町田:悲しくなりますね。涙が出ます、本当に。

宮藤:今、社員はどれくらいいらっしゃるんですか?

町田:今は社員と、うちに勤めているのは15人ぐらいです。

宮藤:その人たちを育成しつつ、現場で教育しつつなわけですもんね。社員スタッフのトラブルなんかもあるんですか?

町田:結構多いのが、どうしてもこういうご時世で、お金に困ってしまう従業員やスタッフが時にいて。一番ここ最近ですごかったのは、「生活ができなくなって、家がなくなっちゃうから、社長、会社で買って下さい」っていうような話があって(笑)

宮藤:えっ!お家がなくなるって?「とにかく今お金が欲しいから」と?

町田:そうですね。夫がコロナの影響で半年ぐらい働けなくなったという、妻の方がうちで働いてるんですけど、「住宅ローンがちょっと厳しいので」と。会社で買う方向で話をしています。

宮藤:会社で社員のお家を買って?

町田:そうですね。それでまた貸し付けてあげるっていう。

宮藤:大変ですね!!

町田:そこまで面倒見てると、最近ちょっと「ああ、大変だな」って思ってきます。

宮藤:社員に対しても便利屋みたいになってますね、社長が。

町田:そうですね(笑)そうかもしれないです。

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