ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

孫﨑健次
税理士法人MOVE ON 代表

孫﨑健次MAGOSAKI KENJI

1988年ごろ北海道大学を中退した後、プータローに。
まずは札幌ススキノ地下街にあった酒屋からプータロー生活がスタート。その後ネオン街に飽き、岩手の牧場に。
27歳のころ、父親が病気になり、家業を継ぐものが私しかいなく家族会議で跡継ぎ候補となる。
その後地元に税理士試験のための学校が無かったため、東京にいく。
大原簿記学校で試験勉強、ただ息抜きしないといられなかったため、赤坂にあったカナダ居酒屋で皿洗いのバイトも。

2001年税理士試験合格。地元に帰るが、しばらくは父親介護が生活のメインで仕事はただ時間を過ごしていただけ。
2006年税理士開業するが、その年父親が亡くなったため、しばらくはやはり時間を過ごしていただけ。

2012年税理士法人MOVE ON設立。このころから、やっと事業欲望が湧いてきた。

トレーニング好き・アルコール好き・笑うことが好き。
現在は税理士法人MOVE ONの代表・一般社団法人MUSCLE and MONEY代表

2020年11月20日(金)

ゲスト孫﨑健次

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、税理士法人MOVE ON 代表、孫﨑健次さんです。

宮藤:個性的。髪の毛の色が、かき氷で言ったらブルーハワイですよね。

孫﨑:(笑)

宮藤:孫﨑さんからいただいた経歴を拝見しまして…

1988年頃、大学中退後、札幌・ススキノ地下街にあった酒屋からプータロー生活に。
その後、ネオン街に飽きて、牧場で働く。
27歳で、父が病気になり、跡継ぎ候補に。
東京で税理士試験の勉強をして、2001年に試験合格。

地元に帰り、父親の介護をしながら仕事をしていたものの、なかなかやる気にならなかった。2012年に、現在の会社を設立してから、事業欲望が湧いてきた。遅かった。と!

宮藤:大学を辞めて、本格的に仕事にやる気が出るまで24年かかったことになるんですね。

孫﨑:結果的に…。フラフラ~と生きていこうと思っていたんです。その裏には、逃げもあって。その結果、24年かかってしまいました。今は逃げていません!

宮藤:そんな孫﨑さんですが、税理士としていろんな会社の方と接する中で辿り着いた考え方があるということで。

孫﨑:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、中小企業は結局、社長ですべてが決まってしまいます。

宮藤:断言しますか。孫﨑さんは、いろんな会社の社長の相談にのっているということですよね。社長にたくさん会っていると。

孫﨑:そうですね。中小企業は、ヒト・モノ・カネ、どれをとっても不足していて、経営もほとんど社長一人でやっています。私たちもそうです。

宮藤:社長には、どういうアドバイスをしているんですか?

孫﨑:社長さんは、何かを売るとか、人間関係を作るのは得意だと思うんです。得意だから社長をやっている。ただ、作った商品やサービスがずっと上手くいく、永遠に続くと思ってしまうんです。他人に真似されるとも思っていない。どちらかというと社長さんは、攻めは上手いけど、守りに弱いかなと、何となく思います。

宮藤:「これをやったら当たるんじゃないか」ということは思いつくけど。それをキープすることが苦手と。

孫﨑:1つの商品やサービスの寿命は長くて3年。特にWEB展開は1年しか持たない。すぐに真似されるので。

宮藤:同じようなサービスが出てきて、そちらの方が良かったら、そっちに流れますよね。

孫﨑:他社の方が資金力があれば、宣伝にお金をかけますから、すぐに奪われてしまいます。

ですから、売り上げはいつか止まることを前提に、次に動きましょう。今は売れていても、いつ上昇が止まるか、飽きられるか。それを考えると、新しい商品・サービスを今から考えないといけません。常に並行してやっていかないと、いつか絶対に売り上げは下がりますよと。

宮藤:それでわかってもらえますか?

孫﨑:最初はわかってもらえないです。売上がガンガン上がっているから。そんな不吉なこと言うなよ!と、なりますよね。

宮藤:それはそうですよね。でも、孫﨑さんは現実を見ている。永遠に続けばいいなと思うのは、希望的観測ですもんね。

孫﨑:自分の経験でも、1つの商品では3年目にはガクッと来ました。私も調子に乗りやすいので、売れると金遣いも荒くなる。ガクッと来た時には、その水準を落とせなくなってしまいます。

宮藤:それ以外に、社長の家族についても、考え方があるようですね。

孫﨑:社長ってほとんど、自分の会社の状況を家族に伝えていないと思うんです。

宮藤:家に帰って、仕事の話はしないですよね。

孫﨑:銀行から借り入れをするときは、連帯保証人は社長になるし、自宅が抵当に入るので、返せなくなったら家族が家に住めなくなるんです。そのあたりも家族に説明していないので、いざそうなったときに家族が大パニックになる場面も見てきました。「何で言ってくれないの!こうなるまで!」「言ったってしょうがないじゃないか!」「お父さんヒドイ!」と。

宮藤:現実を伝えていると。

孫﨑:それを最初から家族に言う必要はないのかもしれないけど、それを前提に、事業計画を立てましょうねと。

宮藤:そして、社長自身もカッコよくあれ!という考え方を持っているそうですね。

孫﨑:中小企業は、社長が自分を売るしかないんじゃないかなと。お金がないから、独自のサービスって、そんなにないんです。そうなると、「君とだったら取引したい」と言わせないといけない。そのためにはカッコよくならないといけない。

それと、以前、お客さんの関係でペルーに行ったことがあるんです。現地の人たちは、仕事のときにはカジュアルな格好。飲みに行くときは一度家に帰ってシャワーを浴びて、スーツを着る。急にカッコよくなる。

宮藤:なるほど。考え方が逆だ!

孫﨑:スーツ姿がカッコいいんです。彼らは本当にパワフルで、そういう場で自分を売っていく。カッコいいと思わせないと損かなと。

宮藤:会社を訪問して、社員全員を集めてもらって、社内を見せてもらえる機会なんて、なかなか無いですもんね。社長を見るわけですね。社長がカッコよければ、いい会社なんだろうって思いますね。

孫﨑:「カッコいい」は決まったものはなくて、自分でカッコいい自分になって欲しいですね。

宮藤:一定の筋トレが必要って書いてあります!

孫﨑:必要ですね、姿勢をよくするために。

宮藤:僕は逆をいこうとして。すごく背中を丸めてカッコ悪くしておいて、仕事はちゃんとしてる!というギャップを狙ってるんですが、ダメですか!?

孫﨑:それは宮藤さんだから!(笑)宮藤さんだから大丈夫なんです!

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