ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

松井裕香
株式会社Mahalo CEO

松井裕香MATSUI YUKA

3歳の頃からピアノを始め、高校卒業後、音楽の世界を目指し音楽大学に進学。
その後、美容の道を志し東京マックス美容専門学校に入学し大手美容室に入社。
スタイリストデビュー後たくさんのお客様から支持を集め、人気スタイリストに成長。
2009年株式会社Mahaloを設立。
現在では、美容師の枠を超えた女性独自のビジネス展開をし、多くの女性を輝かせるために活動中。都内・神奈川で美容サロン9店舗経営・自社ブランド商品展開

2021年4月9日(金)

ゲスト松井裕香

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、株式会社Mahalo CEO 松井裕香さんです。

宮藤:株式会社Mahaloさんは、どういった事業をされているんですか?

松井:現在、都内・神奈川を中心に美容サロンを10店舗経営しています。あと、自社ブランドの商品展開を主にしております。

宮藤:美容室ということですか?

松井:美容室とネイルサロンと、まつげエクステとかエステとか、そういうサロン事業がメインとなっております。完全女性オンリーの会社で、トップも全て女性です。

宮藤:えっ!社員全員女性なんですか?

松井:そうです。社員全員女性です。

宮藤:男性は入ってこなかったんですか?

松井:男性もいたんですけど、対応が難しかった…という感じです(笑)途中から女性のマネージメントの方が得意なので、女性に全て切り替えていきました。

宮藤:事前のアンケートに、「社員一人ひとりの女の子の人生に向き合って、ときめきを与え世の中を良くしていく」と書いてあります。これ自分で言ってみて、ものすごい今ドキドキしているんですけど(笑)ときめきを与え、世の中を良くしてくれるんですね。

松井:そうですね。弊社の理念が、「ときめきと彩りを人々に与える」っていうことなんです。

宮藤:僕に一番足りてない。ときめきも彩りもないんで、よろしくお願いします。

松井:よろしくお願いします(笑)

宮藤:女性オンリーだからこそ良かったことってあります?

松井:私たちの業界はお客様も女性なので、寄り添う接客だったり、お客様が求めているものを読み取るのがすごく強いですね。

宮藤:同じ悩みや同じ希望を持っているわけですもんね。逆に、大変だったことってありますか?

松井:大変なのは、女性だけなので、論理思考が足りないところが結構あると思っていて。仕組み作りとか、そういうところがちょっと弱いのかなと。営業面はいいんですが、組織を作っていこうという時に、男性の意見も欲しいと思う時はあります。

宮藤:ここに、「彼氏のことで頭がいっぱいで、仕事に支障が出る」と書いてありますが…

松井:若い子だと結構、自分のプライベートが営業に出ちゃうこともあります。顔に出るとか。

宮藤:そういう時はどうするんですか?

松井:相談に乗ったり、「ちゃんと自己コントロールしようね」という教育をしたり。

宮藤:「仕事は仕事だからね」「彼氏のことは一回忘れて」って。

松井:はい。無理なんですけど…(笑)

宮藤:ときめきを与え過ぎたんですかね?(笑)

松井:与え過ぎたんだと思います(笑)

宮藤:そんな松井さんが考えている業界の問題点や、業界の「ここを変えたい!」と思っていることを教えてください。

松井:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、業界的に10年以内に92%の人が仕事をやめてしまうんです。

宮藤:「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」の言い方が、今までで一番自然だった…割には、ものすごい聞き捨てならないことを!92%辞めちゃうんですか!?

松井:そうなんです。美容業界は、離職率がすごく高いと言われています。特に美容師ですね。

宮藤:その代わり、なりたい人も多いでしょ?

松井:なりたい人も多いんですけど、年々減ってきています。現実とのギャップがすごくあるので。

宮藤:離職の主な理由を教えてもらっていいですか?

松井:技術職なので、練習が必要不可欠になってしまうんです。その練習が「こんなに大変だと思わなかった」とか、「自分の時間を使いたくない」と思っちゃう子が多いですね。

宮藤:そして、「これからの女性こそ、代わりのきかないものを身につけることが大切」とも書いていらっしゃいますね。

松井:そうですね。女性がフォーカスされてきて、これからどんどん発展していくと思うんですけど、女性だからこそ手に職をつけて、何かあった時に保険じゃないですけど、手に職があったらいいんじゃないかと思っています。

宮藤:Mahaloさんでは、業界の平均と比べると離職率は低いっていうことですが。何か工夫されていることはあるんですか?

松井:他社に比べると、特殊なカリキュラム・教育体制を組んでいると思っています。考え方の教育や、仕事の目的を見失わないような声掛けを社内の文化にしています。

宮藤:「自分だけの“未熟”な考え方で、人生を決断できるように教育している」っていうのが、すごいですね。「未熟な考え方を否定しない」っていうことですよね?

松井:そうです。

宮藤:すごくいいですよね!

松井:ありがとうございます!

宮藤:「未熟な考え方じゃだめだよ」って言われて、型にはまらなきゃ…って小さくまとまろうとするのを、そうじゃなくて、「その未熟な考え方を忘れないようにしなさい」ってことですよね?

松井:そうですね。あと、若いと未熟ながら考えて自滅しちゃったり、どんどんネガティブになっちゃう場合が多くて…。悩んだ時に相談する人の大切さもあります。あと、うちの会社が一番大事にしているのは「成長と可能性」。壁を乗り越えるとどんなことが待っているか、明るい未来を見せていくような教育をしています。

宮藤:すごくいいじゃないですか。今後、何か「試していこう」とか、「こういうことやっていこう」とかあったら教えていただけますでしょうか。

松井:今、神奈川と都内のみですが、私たちの「トキメキとイロドリ」をもっと世の中に広めていきたいと思っていて。もっとたくさんの女性を輝かせていきたいっていうのが信念にあります。

宮藤:街を歩いていて、美容室とかネイルサロンとか、美容の店舗が増えたし、お客さん入ってますよね。要するに、今、必要とされていますよね。

松井:そうだと思います。

宮藤:ありがとうございました!

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