ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

宮本日出
幸町歯科口腔外科医院 院長

宮本日出MIYAMOTO HIDURU

1965年 石川県金沢市生まれ
愛知学院大学歯学部に進み、歯科医師に。
その後、医療に目覚め臨床・研究に没頭、名門アデレード大学にも留学。
歯学博士を取得、学会で優秀賞を受賞、国内外に160編を超える研究論文を発表。
メディアでも活躍中

2021年7月9日(金)

ゲスト宮本日出

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、幸町歯科口腔外科医院 院長 宮本日出(ひずる)さんです。

宮藤:幸町歯科口腔外科医院さんは、どんな歯科医院なんでしょうか?

宮本:うちは埼玉県志木市にあるんですけども、地域の方が家族といつまでも一緒に安心してお口の健康を維持できるということを目指して、ビジョンが「100年経っても必要とされる医院」です。

宮藤:代々ずっと、口の中のことを面倒見てもらえるようにと。

宮本:はい。お口の健康は、体の多くの、100種類以上の疾患と関連があるんですよ。

宮藤:えっ!?

宮本:ですから、お口の健康を保つことで心も体も健康で充実した生活を送ってほしいなと思っています。

宮藤:なるほど。胃が悪いので行ったら「噛み合わせがよくないんじゃないですか」って言われたことがあります。そういう内蔵系の病気もそういうことですか?

宮本:繋がってますね。心も体も健康に過ごすことを我々は「リアルライフステージ」と呼んでいるのですが、歯科医療には、人々をこの「リアルライフステージ」に導く力が潜んでいるんですね。

宮藤:リアルライフステージ。

宮本:いわゆる、「ライフステージ」ってありますよね。例えば、「結婚をして」「子どもができて」とか。あとは「老後」とか。それぞれのステージでイベントがあるわけですよね。そこが「心が病んでる」「体に持病がある」だと楽しめないじゃないですか。

宮藤:そうですね。はい。

宮本:それを健康に謳歌するっていう意味なんですね。

宮藤:まずは口の中からということですね。就職も、大学の進学も全て口の中から!と…までは言ってないか(笑)すみません。

宮本:(笑)

宮藤:そんな宮本さんですが、歯科医院としての事業だけではなく、個人として他に取り組んでいることがあるそうですが。

宮本:はい。僕のモットーは「思わず人に話してしまうような、生活を豊かにするネタ」をわかりやすく楽しく伝えることなんですね。

宮藤:なるほど。それを言われたら聞くしかないですね。

宮本:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、例えば、年齢が上がったカップルがキスをしなくなるのは「愛情が薄れたから」ではないと思っているんですよ。実はこれ、「相手に身の危険を感じるから」キスをしなくなるっていう。

宮藤:身の危険!?「殺される」みたいなことですか?

宮本:その通りです。

宮藤:ええっ!

宮本:その危険を無意識に察知するんですよ。

宮藤:えっ。もう結婚してだいぶ経つんですけど、まだ殺されますかね?

宮本:経てば経つほど、危険が迫ってくるんです。

宮藤:えっ。すごい。なんだそれ。

宮本:世界の調査でわかっているのは、「年齢の高いカップルは、パートナーとキスをする頻度が高いと幸福度が高い」という結果が出てます。例えば、キスは直接唾液が触れるので、口の中の菌がお互いに移動する行為とも言えるんですよ。

宮藤:そうですね。今、特に気になりますよね。割とね。

宮本:オランダの調査なんですが、10秒間のキスって平均8万個の菌が交換されるんです。

宮藤:すげえな。

宮本:日本人の夫婦の調査があるんですけど、口の中の菌の混ざり方ってそれぞれ違っていて、1000人いれば1000通りあるんですよ。で、結婚直後は菌の種類は夫婦でだいたい同じなんですね。これがどういう意味かというと・・・

宮藤:キスしてるからだ。

宮本:そうです。頻繁にしてるから。

宮藤:ああ。はい。

宮本:で、10年経つと菌の種類がどんどん違ってくるんですよ。これは、キスの回数が減ってきている。さらに20年経つと、菌の種類が全く「他人」なんです。

宮藤:もともと他人ですからね。

宮本:キスもしていないから、ただの同居人という意味なんですよね。

宮藤:そうか。

宮本:じゃあ、なんでこういう風になっちゃうのかなんですけど、日本人はよく歯周病にかかりやすいって言いますが、例えば、口臭の調査があります。「歯周病が出す口臭の原因はメチルメルカプタン」っていう。

宮藤:メチルメルカプタン?

宮本:メチルメルカプタン。難しい名前なんですけどね。このメチルメルカプタンは、日本の法律では「毒物」に指定されているんです。

宮藤:ええっ。

宮本:持って歩いたら禁止なんです。これ。

宮藤:毒なんだ。みんな持っているのが。

宮本:はい。その毒性は青酸ガスに匹敵します。ということは、キスをしようとすると、相手の発する歯周病のこの口臭の中に青酸ガス並みの毒物が混ざっているということですよね。で、そこに危険を感じるんですよ。

宮藤:ああ…。

宮本:自分の身を守るために、キスをしなくなるんです。

宮藤:それはもう、夫婦としては終わりに近い…。お互いに毒を持っているということに警戒心を持ってるわけですもんね。

宮本:調査では、カップルの2人に1人は相手の口臭を気にしているんです。っていうことは、自分が気になっていなければ相手は気になっている。

宮藤:ああ、なるほど。そういうことか。

宮本:で、自分が気になっていたらしませんよね。相手の口臭が気になっていれば。

宮藤:まあ、そうですね。うん。

宮本:それでどんどんしなくなるわけですよね。

宮藤:そうか。相手の口のニオイが気になるからキスしないっていうことですもんね。向こうもそう思ってるか。

宮本:そうですね。そのニオイの中に、青酸ガスが混じっているということですよ。

宮藤:これ、どうすりゃいいんですか?

宮本:(笑)歯周病治療をして、口臭を無くすということなんですね。

宮藤:で、気にしないでキスをすればいいんですね。

宮本:はい。ただ、このキス・・・

宮藤:今日、キスの話が長いですが、大丈夫ですか(笑)

宮本:菌を交換するわけじゃないですか。もしかしたら、これが浮気がバレる証拠になるかもしれないんですよ。

宮藤:よそから青酸ガスを持ってくるかもしれないですもんね。他人の。

宮本:そうです。他の人とキスをしても、同じような口の菌がうつるわけですよね。そうしたら、浮気相手と自分と二人で唾液検査で菌の検査をされて、種類が似てたら「あっ、浮気してるね」って証拠になっちゃうんですよ。

宮藤:ええっ!?その前に、浮気相手の口、検査するか!?(笑)

宮本:いやいや(笑)念のためこれは道徳的な話じゃなくて、一応医学的な話です。だから、医学的には、浮気する前には、浮気相手と一緒に歯医者に行って、一緒に歯周病治療を受けて菌を減らしてから…

宮藤:…浮気したほうがいい?

宮本:そうです(笑)ただ、これまで周りの話を聞きますと、どうも浮気って突然やってくるようなパターンが。

宮藤:“浮気”ですもんね。

宮本:その時にその場しのぎの方法も必要じゃないですか。菌がうつらないようにするっていう。その場しのぎの方法としてひとつ提案するのが、ビニールシートかラップをこう挟むんです。

宮藤:キスする時に?

宮本:はい。ラップを挟むと唾液が交換しなくてうつらない。

宮藤:そこまでして…。突然きた浮気で、お互い「じゃ、ラップありで」って(笑)とにかくうつさない。浮気の倫理的な問題はともかく、どうしてもしたいならサランラップをかませろと。

宮本:はい。これが、みんなハッピーになる方法です。

宮藤:みんなハッピーになるかどうかはわからないですけど(笑)ちなみに、宮本さんが最近『ホンマでっか!?TV』に出られた際に、ちょっと消化不良だったことがあったと。今日はどうですか?今日はもう思い残すことはないですか?

宮本:そうですね。さんまさんの時はもう言葉も出なくて。ツッコまれて辛かったですね(笑)

宮藤:(笑)

宮本:僕は芸人じゃないので、ツッコまれても打たれ弱いんです。その時はちょうど歯ブラシの硬さの話だったんですよ。僕の話が終わってからさんまさんに「でも、歯ブラシの硬さより回数のほうが大事なんやろ」って言われて。

宮藤:歯みがきの回数?

宮本:はい。で、僕はその時は真面目に「いやいや、さんまさん。歯ブラシの硬さの話をしましたよ」って言ってその時は流れたんですけど。それから2、3回のやりとりの後で1回目、笑いがなかったので、さんまさんから再度「宮本、でも、歯みがきの回数のほうが大事やな!」って。

宮藤:どうしてもそれを確認したかったのかな!

宮本:で、「なんで同じこと2回も聞くの?」みたいな感じで「回数も大事ですけど…」ってなって、でもさらに「でもな、歯みがきの大事なことは、回数やんな?宮本!」とさんまさんが執拗に迫ってきて・・・。もう何も言えずに「・・・はい」みたいな。まさかの、こう答えちゃったんですよ(笑)

宮藤:本当はどっちなんですか?硬さと回数は。

宮本:それ聞きますか!(笑)

宮藤:僕も回数だと思っていました。

宮本:回数も大事なんですけども、合わない歯ブラシでやっても全く無意味です。

宮藤:ホテルに泊まった時に、ホテルの硬いやつで切っちゃう時ありますよね。

宮本:日本全国のリスナーの方にお伝えしたいのは、40歳以上の人は必ず「やわらかめ」を使ってください。

宮藤:あっ。歯ブラシを店頭のやつで見て、「かため」「ふつう」「やわらかめ」ってあるじゃないですか。やわらかめがいいんだ。

宮本:やわらかめです。で、歯に直角ではなく45°にあててください。

宮藤:なるほど。

宮本:それは、歯と歯の間、一番歯周病が進みやすいところを磨くということで。これはもうマストです。

宮藤:へえ~、なるほど。さんまさんより僕のほうが話しやすいですね(笑)ありがとうございます。

宮本:ありがとうございます(笑)

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