ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

森本晃
有限会社レオン 代表取締役

森本晃MORIMOTO NOBORU

■経歴
1981年 日本大学第三高校中退
1983年 ミズーリ州Kemper military school中退
1984年~1987年アルバイトを転々(内装業を学ぶ)
1988年 現レオンの前身である森本内装社として独立
1997年 ㈲レオンとして開業


■個人経歴
2017年 ドローン空撮会社 ドラゴンフライ立ち上げ
2017年 ライザップ主催ボディメイクグランプリ全国準優勝
2019年 ベストボディジャパン日本大会ファイナリスト
2020年 パーソナルジム BUSHON立ち上げ

2020年10月23日(金)

ゲスト森本晃

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

今回お迎えしたのは、有限会社レオン 代表取締役 森本晃さんです。

宮藤:レオンさんは、お店の内装やリフォーム業を営む会社だそうですが、その前にですね…、森本さんの経歴がすごく面白かったので、いろいろ聞いてもいいですか?

森本:はい。

宮藤:1981年に日本大学第三高校中退、その後、アメリカのミズーリ州Kemper military schoolというところに行っていらっしゃるんですが…一体なにが!?

森本:日大三高というのは、野球の強い学校ですが、中学からその私立に通っていました。ただ、中学に入る時点で両親に、僕はプロレスが好きだったので、「中学を卒業したら高校行かずにプロレスラーになる!」という約束をしたはずなんです。でも高校に行くことになって…いやいや、約束通り、俺、新日本プロレスに行くから!と。

宮藤:新日なんだ!全日じゃない!

森本:(笑)当時は新日でした!なので、高校に行ったものの、テストを白紙で出して、自主退学させられるような感じに振る舞っていたんです。でも親としては、高校は出てもらいたい!と。プロレスといえば本場アメリカじゃないですか。親に騙されたんですけど、アメリカの高校に行かせてやるから、そこでプロレスを学びながら、高校も卒業しろって言われて。「それは素晴らしい!」と見事に騙されて行ったのが、完全に軍隊の学校で…

宮藤:Kemper military school…これ、ミリタリーのところにあまり目が行かなかったんで
すかね…

森本:当時、同じクラスにいた人たちは、湾岸戦争に行ってますね。

宮藤:そこは結局、中退されたんですね?

森本:最終的に、そこで喧嘩しちゃいまして。尾てい骨を砕いてしまって、そのまま夏休みになって、もう戦意喪失。高校に戻りたくない…っていうことで、日本に帰ってきました。プロレスもいいから、とにかく日本に帰りたいって。

宮藤:親としてはまぁ…結果、成功ですよね…。

森本:はい(笑)でも、高校は卒業できなかったので。

宮藤:その後はアルバイトをしながら内装業を学んで、1988年に現在のレオンの前身・森本内装社として独立。20代で、ご自身で会社を。

森本:そうしようと思ってつくったわけでもないんですけど、当時、今と同様の仕事を、社員としてやっていまして。そこの社長と喧嘩しちゃったんですよ。

宮藤:喧嘩、2回目ですよ!まだ、会社始めてない段階で2回!それとは別で、2017年にドローン空撮会社「ドラゴンフライ」立ち上げと書いてありますけど、今もやってらっしゃるんですか?

森本:宮藤さんに言うのもおこがましいんですが…、自分で映画撮ったりしてるんです、友達同士で。ドローンができたときに、これはあった方がいいと思いまして。ドローンは空撮以外に、建築で測量で使うこともできるので、趣味でも仕事でも使える!と思って始めたんですけど、全く需要はないです!

宮藤:え!!

森本:宣伝の仕方が悪いのか…

宮藤:でもドローンって今、絶対どの現場にも必要になってきてるじゃないですか。僕ですら何度か使っています。ただ、都内って飛んでいいところが少ないんですよね。

森本:そうなんです。練習するのにわざわざ遠くまで行かないと…。

宮藤:そしてなんと、ライザップ主催のボディーメイクグランプリ全国準優勝。とにかくがたいがいいですもんね!…と…そろそろ内装の話をしましょうか…。

森本:そうですね(笑)

宮藤:本題です!森本さんが代表を務める有限会社レオンは、どういうことをしてる会社でしょうか?

森本:そもそもは、軽量ボード(軽鉄ボード)工事と言いまして、大工さんと同じですね。空間に壁を作って、天井を作って、仕上げの手前までやる仕事です。それを軸にやっていたときに、「お店ごと作ってくれないか?」という話が入るようになって。レオンという会社は、軽量ボード(軽鉄ボード)工事をやっているんですが、僕個人は会社内で、いろんな飲食店や美容室、ジムなどの内装をオーナーさんから直接話をもらってやっています。

宮藤:こういう店にしたい!というニーズに応えると。最近、具体的にやったお仕事はありますか?

森本:僕、競馬が好きなんですけど、居酒屋を始めるオーナーさんも同じく競馬が好きで。何もないスケルトンの部屋で「ここを借りたんですよ、もう全部競馬場にしてくれ!」って言われたんですね。

宮藤:え!!居酒屋を、競馬場風の・・・

森本:競馬場風というか、もう競馬場にしてくれ!と。それで、カウンターを箱庭にして、中に東京競馬場を完全再現したんですよ。で、名馬を18頭つくって。お店の入口は、馬が出るゲートにして、壁一面に競馬新聞のクロスを貼って。

宮藤:競馬が好きじゃないと、たまったもんじゃない!(笑)

森本:たまたま僕、その店に一昨日行ったんです。そしたら、競馬好きしかいなかったです(笑)

宮藤:そりゃそうだわ!でも大満足ですね、オーナーさんも。どこにあるんですか?

森本:京王多摩川です。なので、裏は競輪なんですけどね(笑)

宮藤:事前のアンケートに、「会社に図面をかける人がいない」と書いてありますが?

森本:新店舗を出すときは、消防とか保健所とか、大きければちゃんとした役所に届け物をしなきゃいけないので、そこは会社の外の方にお願いします。ただ、ほとんどのお客さんは、図面をパっと出されても、見てわからないんですよ。

宮藤:はい、わからないです。

森本:なので、どんな感じにします?ってオーナーさんとお絵描きしながら色を塗ったり、ネットで調べてこんな感じですか?と進めていくことによって、設計料って高いので、それが省ける分、安くできるということで、いいように理解してもらってます。

宮藤:でも、わかる!僕、映画を撮るときに、絵コンテを描けないんですよ。無理して描いていたんですけど、無理して描いても何も伝わらないんです。だから、描けない前提でイメージを共有するために、話す時間はすごくかかるけど、それと一緒のような気が。

森本:そういうことだと思います!

宮藤:図面がない分、喋らなきゃいけないっていう。必要に迫られて、お互いの要望を喋ってるうちに、なんかできてくるみたいな。

森本:そうですね!

宮藤:それでは、森本さんが建設業界のここを変えたい!と思うことを教えて下さい。

森本:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、設計屋さんは、よく知られている方がいますよね。有名になって。

宮藤:はい、建築家とか。

森本:僕はもともと職人上がりなので、設計屋さんよりも、現場でコツコツとやってる職人さん。大ざっぱに言うと、大工さん、塗装屋さんなんですけど、実はもっと細かい作業がいっぱいあって、そこにはすごく腕の良いプロがいます。現場にいる人たちが、もっと脚光を浴びるようになって欲しいです。

僕も映画が好きなので、自分の仕事と重ね合わせたときに、設計屋さんが脚本家さん。監督さんは監督さん。職人さんは僕の中では役者なんですよ。

宮藤:なるほど。

森本:映画の世界だと、役者さんはアカデミー賞とかで注目されるじゃないですか。そして、一言も喋らない人でも、すごくいい演技する方、いますよね。素人が見ても、なかなかわからない。同じように建築業界にも、素人が見たらわからないけど、僕らプロが見るからわかる、細かいプロの仕事があるんです。それをもうちょっと、皆さんに知っていただきたいですね。

宮藤:なるほど、難しいですね。建築ショーみたいな。建ててる最中にお客さんを入れて、お客さんの前で家を建てるみたいな…。YouTube で動画を上げるとか、この職人さんカッコいいな!という場面が作れればいいですね。

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