ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

森野広太
FRich Quest株式会社 代表取締役社⻑

森野広太MORINO KOTA

H20 慶應義塾大学卒業
H20 (株)ドン・キホーテ入社
H23 同社を退社。個人事業主になる(不動産コンサル)
H28 当社を設立。代表取締役に就任
R2 不動産会社1社買収、1社設立。両社とも代表取締役に就任

2020年12月18日(金)

ゲスト森野広太

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、FRich Quest株式会社 代表取締役社長 森野広太さんです。

宮藤:社名の「FRich Quest(フリッチクエスト)」という言葉の意味を教えて下さい。

森野:「FRich」は造語で、「Free」と「Rich」を足した言葉なんです。

宮藤:なるほど、FreeとRich! 「自由」で…「金持ち」? あっ、「自由」で「豊か」か! ごめんなさい。はっきり言いましたね、今(笑)「自由で金持ち」じゃない。

森野:そうですね(笑)自由と豊かさを探求していこうっていう会社です。

宮藤:自由で豊かな生活を探求していこう…と。FRich Questさんは、どういったことをしている会社なんですか?

森野:僕らは資産運用のコンサルティングと、プロモーションをしています。

宮藤:資産をこう使えばもっと増えますよとか、もっと有効に使えますよっていうことを教えてくれるわけですよね。僕、そもそも資産運用自体がわかってないんですけど、資産運用って要するに…自分のお金をどう使っていくかってことですよね。

森野:使っていくかというか、どう守っていくかっていう方が「資産運用」という言葉の定義としては正しいですね。

宮藤:守る? 自分で稼いだお金を?

森野:「インフレ」って聞いたことがあると思うんですけど、「インフレ」は、いわゆる通貨発行量が増えていって円の価値が下がって物価が上昇したりするんですけど、例えば1,000万円の貯金があった際に、物価が上昇していると買えるものが減ってきますよね。

宮藤:はい。

森野:減るということは、相対的に自分が持っている資産を目減りしちゃってるんですよね。それを目減りさせずに守っていくためには、しっかりと運用していくことで「インフレ負けしない」という。攻めて取っていかないと、せっかく稼いだお金が、どんどん減っていっちゃうだけなんですよね。そうすると、どんどん未来が暗くなって、もったいない。

宮藤:働けるうちはいいですけどね。

森野:そうですね。働けるうちも、一般的なサラリーマンの方だと、労働時間がどんどん増えてますよね。

宮藤:はい。

森野:せっかく稼いだお金があるんだったら、しっかりと育てる。そうすると、どんどん自分の時間が自由になって豊かになっていきますよね。

宮藤:なるほど。

森野:そういったところを、20代・30代でやっていけると、40代50代が全然変わってくる。やらない人に、じゃあ10年後20年後はどうなるの?って言ったら、今のままだったりしちゃうんですよね。

宮藤:そうですね。

森野:ただ、相対的に働く時間を減らしていけるようになっていきつつ、それでもやりたい仕事があったらやったらいいと思いますし、そうじゃないと思ったらもっとやりたい仕事にトライしたらいいと思いますし。

宮藤:なるほど。

森野:よく「ライスワーク」「ライクワーク」って言ったりするんですけど、「ライスワーク」は食べるためのお仕事。「ライクワーク」は、好きな仕事。「ライクワーク」の方が、本来的にやりがいはあるけど稼げないんですよね。「ライスワーク」は我慢している分、お金がもらえたりできるんですけど。ただ、お金に働いてもらっていると「ライクワーク」しながら収入は「ライスワーク」より高くもらえたりも。

宮藤:どうすれば!?難しいですよね。ご飯食べるために働いているお金っていうのを…?

森野:例えば1,000万円の貯金がありました。置いておいたら、ただただインフレ負けして減っていきます。

宮藤:うんうん。

森野:このお金に、よく資産運用…例えば、銀行預金だったりとかでも。みずほ銀行でも1億円くらい預けていれば年利6%ぐらい付くんですよね。ってなると、毎年毎年600万円入ってきますよね。そうしたら、600万円分働かなくていいわけで。

宮藤:はい。

森野:そうしたら仕事を辞めたっていいし、「ライスワーク」だったら年収600万円だけど、好きな仕事・ライクワークをやっちゃうと年収300万円になっちゃう人でも、資産運用をしてることによって、この600万円が入ってきたら、300万円の仕事をしていても900万円年収の生活がしていけるわけなんですよね。

そしたら、好きなこともできて、収入も高くて、二重取りじゃないですか。それが「自由で豊かだな」っていうところにもっていけるんですよね。実際これが、知ってたらやれるんですけど、知らなかったらやれないのが、今の日本の現状です。

宮藤:知らないですね。

森野:そういったことを僕らが伝えていくことが、ひとつのミッションになっていますね。

宮藤:持ってるお金を目減りさせず、ちゃんと有効に使うことによって、時間もお金も自由になるっていうことですよね。

森野:そうです。時間もお金も自由になりますし、自分の心も自由になるかなって思いますね。人は、自分がやりたくないことじゃなくて、やりたいことの方が社会貢献が本来的にできるはずなので。

宮藤:モチベーションが高いわけですもんね。

森野:そうです。そうだし、日々の幸福度も高いじゃないですか。日本が先進国の中でも最も危惧されるのは、幸福度がすごく低いところなんです。先進国の中で、なぜこれだけ安全性が高くて、どちらかというと恵まれていそうなのに幸福度が低い。

宮藤:「やらされてる」って思っているから、幸せじゃないのかもしれないですよね。

森野:やりたいことじゃないのかもしれないですね。意図的に、積極的にやっていくことによって、経済的にも豊かにもなっていきますし、だいぶ人生変わるかなって思います。

宮藤:森野さんが感じている、業界の問題点を教えてください。

森野:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、金融業界、話を複雑にしすぎなんです。金融業界だったりとか、資産形成・資産運用っていう言葉を聞いた時に、割と一般的に出るのが「難しそうですね」っていう回答なんですよね。

宮藤:そうですよね。

森野:あとは、「そういったものはお金持ちがやるもので、僕たちはやらないんじゃないか」とか、ちょっと自分と切り離して考えちゃってる。

宮藤:そう思ってる! 関係ないとちょっと思ってる。

森野:でも、関係なくないんですよ。金融庁でも「公助から自助へ」とか「公助+自助」っていう、いわゆる国が助けるだけだと足りないので、自分でも自分を助けてください、だから資産形成してくださいね、と今年から言われているんです。2000万円問題だったりとか、あのあたりから結構言われているんです。関係なくないんですよね。国は「日本人の国民は一人ひとり100%守れる状況じゃないですよ」っていうことを言っちゃってるんですよね。

宮藤:聞き逃してた! 言われてたんだ。

森野:言われてます。今までは、勉強して、いい大学入って、いい会社に入ったら年金があって、退職金があって、生活が守られる。だから、学生時代に頑張ろう!っていう時代があったところから、日本は国力が落ちてきちゃってるので、「もうそれはできないですよ」と。ということは、自分で自分を助けていくしかないんですよね。

宮藤:うんうん。

森野:状況がもう一変しているので、こういった金融の情報だったり、資産形成・資産運用をみんなが理解していないとマズい。でも、日本は金融の情報・教育がめちゃめちゃ遅れているんですよ。だから、僕らの「資産形成から世界を変える」というビジョンが何かというと「概念」なんです。「価値観」「常識」を変えていくことによって、世の中やその人の人生は大きく変わってくるんじゃないかなと思っています。「資産形成って難しい」「自分と関係ない」この概念を変えるだけでも、変わるんですよね。

宮藤:関係なくない、っていうことはわかりました。

森野:よかったです!

宮藤:「話を複雑にしすぎ」と言うのはどういうことですか?

森野:おそらく、日本の戦中にお金が足りなくなった時に「貯金は美徳だよ」と言われて、日本人が銀行にたくさん貯金をした時代があって。それまでは、日本人って世界的に見ても資産運用や投資がすごく大好きな国民性だったんです。それが今から75年前ぐらい前に一変して、「貯蓄」が大事なんだよっていうところにスローガンが変わったんです。そのあたりから、アメリカのGHQとかが教育基本法に口を出してくることによって、日本は金融の教育を一気にしなくなっていったので、まず金融リテラシーがすごく低いんですよね。

宮藤:はい。

森野:マネーリテラシーがすごく低い状態になってしまっていて。かつ、なんでもそうなんですけど、もともとお金を持っている人とかは、お金を持っていない人たちに有利なように法律を変えないですよね。法律も変えないし、仕組みとしてもどちらかというと自分たちの既得権利を守る方向になっちゃってるので。クリアじゃないというか…。

宮藤:うーん。

森野:そうなると、結局格差が広がっていって、複雑というか複雑っぽくしている。お金って、産まれてから死ぬまで絶対的に関係あるものなんですけど、それに対してあまり詳しくないのは損なんですよね。例えば、自分の「健康」っていう概念があって。「健康」って産まれてから死ぬまで意味があるというか関係性があるけど、健康に詳しくなかったら早死にしちゃいそうですし、日々が元気なさそうですよね。お金も一緒です。「難しそうだから」「自分には関係なさそうだから」と、ほとんどの時間、意識を金融やお金に向けないのが日本の特性で。

宮藤:なんか、お金の話するのってちょっと憚られますもんね。

森野:そうですよね。例えば、お代官様っていうような水戸黄門の世界でも、お金持っている人はなんか悪いことをしているんじゃないかとか。(笑)

宮藤:(笑)イメージね。

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