ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

野萩聡
株式会社アスクープ 代表取締役

野萩聡NOHAGI SATOSHI

2017年3月 株式会社アスクープ設立

2020年12月4日(金)

ゲスト野萩聡

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、株式会社アスクープ 代表取締役 野萩聡さんです。

宮藤:2017年に創られた会社だということですが、どんなことをしている会社ですか?

野萩:お客様のところに行ってシステム開発をしたり、サーバーやネットワークを構築する仕事。あとは、情報処理といって、お客様の原稿を預かってデータベース化したり。データベース化したものをホームページに変えたり、本にして納品したり。その2つが柱です。

宮藤:キャッチフレーズに「笑顔が生まれるITへ」とありますが、どういうことでしょうか?

野萩:お客様からお金をいただいてやることなんですが、1つ1つの仕事に対して、採算だけじゃなく、お客様がやりたいことを一緒になって、お客様の立場で考え、最後にみんなが笑える状態までもっていきましょう という考え方です。

宮藤:なるほど。事前のアンケートに、唐揚げ販売を目指すエンジニアがいる と書いてあったんですが…、エンジニアが唐揚げを販売しているんですか?

野萩:自分で作って販売したいという子がいまして。

宮藤:唐揚げに自信がある人なんですか?

野萩:もともと大分出身でして…からあげの聖地で…

宮藤:(笑)

野萩:ディスカッションで何か意見を言い合いましょう という時。男の子が多かったので、「肉料理で何がいいか」というテーマにしました。「唐揚げチーム」「ステーキチーム」と作って。そうしたら、それまではすごく大人しかったその子が、ずっとしゃべりだして。

宮藤:唐揚げのことを。

野萩:「あぁ、好きなものにはこうなんだ…、本物はこうなのね…」と見えてきまして。その頃、その子の作った唐揚げを食べた同僚の子に聞くと、「あいつは、ただ唐揚げが好きなだけだった」「作った唐揚げの見た目がひどかった」という評価で(笑)

ある時にその子と話をしていて、「唐揚げ売りたいの?」と聞いたら、「最終的には」と言うんです。

宮藤:でも、エンジニアですよね…

野萩:その後、「うちの社員全員(20人弱)が集まった時に唐揚げ揚げてよ。みんなが挙手したら進めよう!」と言ったら、みんなの舌が緩いのか、「おいしいおいしい」になっちゃって。僕もまぁ、おいしいとは思いましたけど、唐揚げって激戦じゃないですか。

宮藤:唐揚げ屋さん、いっぱいありますもんね。

野萩:なので、「唐揚げやってもいいけど、たぶん唐揚げだけでやってくのはキツイよ?だから、本業もやろう?」と。うちは横浜スタジアムの近くなんですが、「本業をやりつつ、水曜日は、野球をやってるスタジアムの近くで唐揚げ販売をさせてもらうとか」と話したら、「やりたい!」と。

宮藤:いいですね。

野萩:あとは、結局実現までたどり着かなかったですが、ゲーム会社とお仕事をしたときに、ビルの上の方の会社だったので、エレベーターが混んでお弁当を買いに行けないらしいんです。だから「唐揚げ弁当を作って売ってくれれば一石二鳥!」と言っていただいたこともあります。

宮藤:やりたいことをやるっていうことですね!

野萩:目がキラキラしてきますからね。

宮藤:ちゃんと途中で手を拭いた方がいいですね!油がね!

野萩:(笑)

宮藤:それでは、野萩さんが感じている、IT業界のここを変えたい!ということを教えてください。

野萩:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、エンジニアが長く、定年まで働いていける業界になって欲しいです。

宮藤:長く働きにくいんですか?

野萩:体力が結構必要でして、労働時間も長くなりがちで、そこで待遇面が満足にいっていないと、ブラックと言われやすい業界です。大手含め、それを改善してきているし、うちもそういうことが無いようにとやっていますが、私が見える範囲では、まだかな…と思う部分があります。

宮藤:業界全体で、まだまだ改善するべきところがあるということですね。あとは、「生き残れるエンジニアの育成」にも取り組んでいらっしゃるということで。

野萩:はい。スキルだけを持っていて、スキルばっかりの人も見てきました、そういう人は変わり者だと思われてしまう。理解してあげる人が誰かいないと、それを活かしきれないんです。

宮藤:コミュニケーションが得意な人もいるわけですよね?

野萩:そっちに傾いている人もいますね。うちにも…エンジニアになる気がないエンジニアがいますけどね。

宮藤:だいぶ自由にさせてますね…

野萩:プロジェクトのまとめ役のすぐ下でいろいろ細かいことをやる、そういうことは好きでやってくれています。どっちかじゃなくて、本当は半々くらいでコミュニケーションとスキルがあると良いですね。

宮藤:半分以上、唐揚げの話をした気がしますが、楽しそうな感じが伝わってきました!

アーカイブ