ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

小原崇裕
NPO法人永代供養推進協会 代表

小原崇裕OHARA TAKAHIRO

亜細亜大学法学部卒業。
銀行業界新聞記者から独立、教育系業界出版社経営を経て、2002年にNPO法人永代供養推進協会を設立し、代表理事に就任。
無料仏事相談を窓口にして、一般市民の立場からお墓、葬儀、永代供養等のアドバイス、支援活動を行っている。相談実績は2万5千件以上。
2012年に僧籍を持ち、僧侶としても活動している。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』(草思社)

2020年10月2日(金)

ゲスト小原崇裕

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、NPO法人 永代供養推進協会 代表の小原崇裕さんです。

宮藤:永代供養。聞いたことはあるんですが、詳しく教えていただけますか?

小原:今の流行り言葉で言うと「シェア墓」と言った方が良いと思います。

宮藤:シェア墓!?

小原:シェアハウスと同じ。お寺や霊園が代わって墓守りするだけでなく、1つのお墓を、みんなでお参りして守って、共有していく。自由にいつでも、自分たちのお墓としてお参りできるんですが、しなくても、そのお墓に納骨してる限りは、無縁仏にならない。とてもありがたいお墓ですね。

宮藤:シェアハウスと同じ。いろんな人が入っている、大きなお墓ということですね。

小原:そうです。

宮藤:NPO法人 永代供養推進協会は、どういった活動されてるんですか?

小原:設立した頃、私自身、少子高齢化が進むにあたって、お墓を継続して守っていくのは難しいだろうと思って、永代供養墓に興味を持ったんです。こういうものを広めるのもいいだろうと。それと同時に、一般市民の方は、仏事だ、お墓だ、葬儀だ、お布施だ…わからないことが多いですよね。

宮藤:はい。わかんないですよね。

小原:理解できない、納得できないことも、結局はお寺側・僧侶側の一方通行。そういったことを、間に入って解消できれば…ということで、無料で仏事相談やろうと。この二つを柱にして活動をしてきました。

宮藤:どういう相談が多いんですか?

小原:もちろん、お墓や葬儀についての相談もありますが、特に多いのはお金のこと。「お布施をこれだけ言われてるけれど、どうしても払わなくちゃいけないの?」といった質問が多いです。あとは、「戒名をどうしてもつけないといけないの?高額なお布施が払えない…」「ある程度お布施を払わないと、菩提寺から、親が亡くなっても、納骨させないって言われた!」とか。そういったことに対して相談者側に立って、回答しています。

宮藤:すごい、徳の塊ですね。もう、この番組やった方がいいんじゃないか?というくらい、徳の高い人ですね。

小原:いえいえ。皆さん困ってるはずだから…正しい事をお教えをしようとやってきました。

宮藤:そんな小原さんが、今変えたいと思う業界の問題点を教えてください。

小原:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、相談の根源はやはり、世の中には、拝金主義=マネー主義の僧侶が多いんですね。

宮藤:そうは思いたくないですけど…そうなんですね。

小原:稼ぐのが悪いということではなく、本来の僧侶のあり方がなされてないんです。

宮藤:本来のあり方ですか?

小原:お布施は、僧侶の役割を果たしたことに感謝されて受け取るものです。

宮藤:その対価ですね。

小原:ですが、これくらいは納めて!と言われても、収める側から見ると、納得しないままだと払わされてるという感覚になってしまうのです。

宮藤:そうですね…。

小原:僧侶は偉いわけじゃないんです。ですがどうしても、檀家主義にあぐらをかいてしまう。「檀家というのは、言うことを聞く」というような、上目線のお寺・僧侶が少なくないんですね。

そうじゃなくて、僧侶は、同目線で、仏様の教えをお伝えするのが大事な役割です。例えばお経は、お釈迦様の教えを、時代は違うけれども、お弟子さんが書き残したもの。お経をあげることは、教えいただくということ。お経をあげると同時に、僧侶自身も仏様の教えをいただいて、さらにわかりやすく、教えを参拝した方にお伝えする。これが役割です。偉くもなんともないですよ!

悩んでる方は、お寺・僧侶の対応が悪いから悩んでいる…というのが、私が仏事相談でやってきた中で、ほとんどです。宮藤さんに言ってもしょうがないんでしょうけど。

宮藤:いえいえ、聞けて良かったです。小原さん、今オンラインの法要をやってるそうですね?

小原:ついこの間、ようやく準備できまして。コロナ禍で、法要自粛になっている。そうするとやはりオンライン法要かなと。また、様々な事情で菩提寺がない方も結構います。そういう方も、オンライン法要なら、檀家になるという束縛なく、気軽に利用して頂けます。
しかもこれは、僧侶としての実力勝負でできるんです。立派な構えのお寺の僧侶と対等に一対一勝負ができる。

宮藤:そういう考え方ができるんですね。

小原:NPOの正会員になるには1万7000円の入会金と年会費がかかりますが、正会員は、何度でも無料です。その前に…、私がどんなに「信頼できる僧侶です」と言ってもわからないと思いますので、まず誰でも1回は無料としています。

無料仏事相談もそうですが、良いことをやっている!と偉そうに言っても、実際に困ってる方に活動が伝わらないと…っていうのが私の課題ですね。

宮藤:これから、多くの方に知ってもらえるといいですね。

小原:そうですね。どうしても NPOの今の活動は、寄付金、賛助金だけですから。もう収入が微々たる(笑)ですから自分の稼いだお金で支えてきてますんでね。今後オンライン法要によって正会員が増えて、安定運営ができればっていうのが一つの目標ですね!

宮藤:若い世代は特に、法事のこともよく知らないと思います。誰に聞いていいかもわからない。これからはぜひ小原さんに相談を(笑)

小原:是非よろしくお願いします。オンライン法要は正会員でなくても誰でも1回無料、仏事相談は何度でも無料です。

宮藤:何度でも!?ありがとうございます(笑)

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