ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

櫻井尚
株式会社studio S 代表取締役

櫻井尚SAKURAI HISASHI

2006年 オフィス仲介会社へ入社
2011年 オフィス仲介と内装提案をセットで提案出来るようにスキルアップを求め、株式会社フォーバル・リアルストレート入社
2013年 同会社にてマネージャーへ昇格
2015年 ジャパン・プロパティーズ株式会社のゼネラルマネージャー就任
2018年 株式会社studio S(旧 株式会社アベンチャーズ)代表取締役就任

2021年6月25日(金)

ゲスト櫻井尚

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、株式会社studio S 代表取締役 櫻井尚さんです。

宮藤:株式会社studio Sさんは、どのようなことをされている会社さんですか?

櫻井:弊社は「オフィスや店舗、クリニックの空間づくり」です。オフィス仲介から内装、デザイン、設計、インフラ、引っ越し。全てを一気通貫でやらせていただいている会社になります。

宮藤:そうなんですね。内装デザイン設計、空間デザイン、インテリアコーディネート、オフィス仲介等・・・ああ、すごいですね。じゃ、もうstudio Sさんに相談すれば、オフィスや店舗、クリニックが明日から仕事できる形に整っちゃうっていうことですか?

櫻井:そうですね。工期があるので「明日」はなかなか難しいですけど(笑)「丸投げしていただければ全て作ります」という状態です。

宮藤:最近どうですか。テレワークが多くてなかなか会社に行かない人とか、オフィスが必要ない方もいるじゃないですか。新型コロナの影響は出てますか?

櫻井:純粋に「オフィス仲介」に特化していたり「内装デザイン設計」のみしかやっていない会社さんですと、たぶんお仕事が減ってしまっているかもと思うんですけど、私どもはオフィスまわりを全てやっています。なので、例えば「お客様の業界の競合の会社さんが今どんな働き方してる」とか、相談を結構いただけていて。逆に、相談がいっぱいきています。「今はどういう働き方が良いんだろう」とか。コンサルティング的な仕事も増えてきてますね。

宮藤:そんな中、studio Sさんとしてはどんなオフィスづくりを提供されているのでしょうか?

櫻井:弊社は、『360°笑顔』というヴィジョンを掲げているんですね。例えば、宮藤さんがいたら、宮藤さんの周り360°、振り返ったらみんなが笑顔になれる。
そんな環境提供ができるようにお客様の問題提起や課題解決に真摯に取り組んでいます。

宮藤:すごいな。20°ぐらい笑顔じゃない人いそうなもんですけどね。

櫻井:(笑)

宮藤:340°はいける気がするけど。俺の真後ろにいる人は、なんか笑ってない気がするけど。

櫻井:笑ってます。大丈夫です(笑)

宮藤:周りを見渡した時に、全員笑顔になってるっていうことですね。

櫻井:みんなが笑顔になっているようなオフィスや店舗、クリニックを作っていきたいなと。みんな生き生きと、ワクワクと生活をしていけるような世界を作っていけたらいいなということを考えてやっているので。

宮藤:そんな櫻井さんが、業界の「ここを変えたい!」と思う点があったら、教えていただけますか?

櫻井:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、この業界、張りぼて感で成り立ってしまっている内装など空間もあるんです。でも、もっと本当に何を求めているのか。経営者もそうですが、従業員の方まで落とし込んでその形を作ってあげることが大事だと思います。

宮藤:なるほど。

櫻井:結構ありがちなのが「デザイン何が好きですか?」とか、「どんなホテルが好きですか?」とか。「シックがいいか、ナチュラルがいいか」みたいな、そういう見た目をイメージする内装会社ってやっぱりいらっしゃるんですけど、じゃ、その本髄は何なのか。その企業さんが本当に何を解決したいのかを聞いていくと、デザインはデザインで当然大事なんだけど、それ以外のソフト面を考えた方がいいことがわかってきます。

宮藤:確かに、写真で見ると、「これ良さそう」って思っても、使ってみたらそうでもなかったりしそうですよね。

櫻井:そうです、そうです。

宮藤:机の高さとかね。「おしゃれな感じの高さにしてみたら腰が痛くなった」みたいなことがありますし!

櫻井:ありますね。

宮藤:デザインのアイデア出して、それが完成して終わりじゃないってことですよね。「使ってみてどうですか?」っていう相談にも乗ってもらえるんですか?

櫻井:そうです。アフターフォローまでしっかりしています。

宮藤:なんとなく今、自分の家のことを想像しながら喋っているんですけど(笑)「造った時、すごいワクワクした」みたいな。

櫻井:でも、飽きますよね。デザインは。

宮藤:飽きるし、機能的じゃなかったってことに気付いたりとか。写真や模型で見た時に「わー!」なんて言ってたのに、住んでみたら「不便じゃん」ってことも。アフターケアしてもらえるのが心強いですよね。

櫻井:そうですね。だから、本当にもう「何でも相談して」と。

宮藤:事前にディスカッションして、完成してからも話を聞いたり?

櫻井:そうです。ただ、お客さんによっては「OPENをいつまでにしなきゃいけない」って決まってる場合があるんですよね。事前に時間があまり取れない時は、急ピッチで進めなきゃいけないこともあって、私が本当にやりたいことが100%落とし込めないこともあるんですけど。ただ、出来る限り聞くようにしています。

宮藤:クライアントさんがちゃんと満足してくれることが大事ですもんね。

櫻井:OPENしなかったら本当に仕事できなくなっちゃうので、そこを最優先で。

宮藤:そうですよね。事前のアンケートに書いていただきましたが「お客様が話しやすい関係を構築して、コミュニケーションを大切にしている」「社内の“報・連・相”も徹底して、よりよいオフィス環境の提供をしている」と。報告、連絡、相談ですね。

櫻井:そうです。

宮藤:いい会社とそうでない会社のオフィス環境に何か違いってありますか?

櫻井:デザインやレイアウトをさて置いてしまうんですけど、私がいろんな会社さんに出入りしていて思うのが、元気がある会社さんは伸びてるなっていう気がします。本当に細かいことですけど、来客者が来た時にみんなが挨拶してくれるとか。ちょっとお手洗いで一緒になった時に「こんにちは」と言ってくれる従業員の方々がいる会社は、経営層の方々がちゃんと理念浸透させているんだなって思うので。

宮藤:確かに、一部しか挨拶しない時ありますよね。大きい会社に行った時とかに、「あの人のお客さんでしょ」みたいな感じってありますよね。

櫻井:はい。

宮藤:みんなに挨拶されたら気持ちいいですよね。それがうまく回っている会社というか、オフィス?

櫻井:はい。結構そこが私の基準にはなっていますね。

宮藤:それも、経営者の教育が良いっていうのもありますけど、オフィスの環境もやっぱり、関係しますよね。ありがとうございました!

櫻井:ありがとうございました。

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