ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

渋谷翔一郎
Matsuo Sangyo株式会社 代表取締役会長 兼 社長

渋谷翔一郎SHIBUYA SHOICHIRO

2014年 お好み焼き店開業
2015年 Matsuo Sangyo株式会社 入社 
2016年 取締役副社長 就任
2017年 代表取締役社長 就任
2021年 代表取締役会長兼社長 就任

2021年2月19日(金)

ゲスト渋谷翔一郎

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、Matsuo Sangyo株式会社 代表取締役会長 兼 社長 渋谷翔一郎さんです。

宮藤:渋谷さん、お若いですね。

渋谷:28歳です。

宮藤:28!?28で代表取締役会長 兼 社長なんですか!すごいですね。どういったことをしている会社なんですか?

渋谷:小売業様向けの産業機器の開発と輸入販売をしている会社です。

宮藤:具体的にはどういうものなんですか?

渋谷:家電量販店に行くと、パソコンとか一眼レフとか、高額の展示品に黒い有線式のケーブルがついているの、ありますよね。

宮藤:ケーブルね!防犯の。

渋谷:あれが切れたりすると音が鳴って異常がわかるシステムですが、もともとは、あれを開発した会社です。

宮藤:えええ!あれを!?

渋谷:私は、その会社の後継者です。

宮藤:シェアがしかも、9割を誇るんですって!?

渋谷:家電量販店に限っては、国内90%ほどのシェアを。

宮藤:あれは「ロスコン」って言うんですって?

渋谷:そうです!ロスをコントロールする「ロスコン」です。

宮藤:みなさん!覚えておいた方がいいですよ!あれ、ロスコンって言うんですよ!「あのロスコンが…」って、言う機会ないか…。

渋谷:(笑)あれがついていないと、盗難が起きたときに、保険の対象外です。それほど信用されている製品です。

宮藤:音が鳴るところまでを作ってるんですね。すごいな。その他、貿易事業もやっていらっしゃると。

渋谷:そうですね。数多くの取引先がある中で、「こういうもの用意できないか?」という声が非常に多かったので。もともと海外輸入が弊社のストロングポイントでもありましたから、そこを軸に、多角化を進めてきました。

宮藤:渋谷さんのおじいさんが創業されたんですね。この会社に入る前、渋谷さんは、お好み焼き店を開業されていたと。うん…お好み焼き屋さんに見えますね。

渋谷:そうなんです!どちらかというとそっちですよね(笑)

宮藤:なんでお好み焼き屋さんを!?

渋谷:母がお好み焼き大好きなんですよ。

宮藤:それで開業する人いる!?

渋谷:僕は相当、親不孝者だったので、いつでもお好み焼きを食べられるお店を用意したかったんです。

宮藤:挽回しようと思って!

渋谷:許しをいただこうと!

宮藤:うちの母、何が好きだったかなぁ…うどんが好きだったかな。

渋谷:じゃぁうどん屋さんですね!

宮藤:どれくらいお好み焼き屋さんやったんですか?

渋谷:それが…1年くらいで、スタッフさんを雇って、今のMatsuoSangyoに入社することになりまして。Matsuo Sangyoが、倒産目前だったんですね。

宮藤:ロスコンを開発したのに。

渋谷:そうなんです。

宮藤:何代目なんですか?

渋谷:3代目なんですが、当時23歳で。母から「会社が危ないから戻ってきなさい」と言われて。僕、一人っ子なんですが。

宮藤:すごい人生ですね。

渋谷:壮絶な(笑)

宮藤:そして、経理・営業・マーケティング、全てを1回経験したと。

渋谷:すごくいい経験でした。でもしんどかったですね。会社は7年連続赤字でお金は全くなかったので、経理の勉強をしながら営業もやりながらマーケティングの勉強もしながら。

宮藤:事前アンケートに書いてありますが、「一度たりとも爆睡したためしがない」と。

渋谷:不安で目が覚めるんですよね、今でも。「ハッ!!潰れてないかな!?」みたいな。

宮藤:僕も爆睡してないんですが、たぶん同じだと思います。「あぁっ!できてないんじゃないか!?」「あぁ~、大丈夫!やってるやってる」とか。

渋谷:そうそう、そういう感じです。

宮藤:…お互い苦労しますね。

宮藤:そんな渋谷さんが思う、業界の問題点を教えて下さい。

渋谷:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、業界的にまだまだ古い風習が多く残っていて、イノベーションが起きにくい状況です。

宮藤:新しいことに取り組んでいく必要があるってことですよね。でも、渋谷さんは若いから、接する相手は年上ばかりですよね?

渋谷:目上のかたばかりですね。勉強させていただきながら。でも、お客様が欲しいものを販売するんじゃなくて、役に立つ製品にフォーカスして販売をしていくというのを心がけています。

宮藤:「セキュリティ商材、デジタルサイネージの分野も、本来であればもっと早く普及すべき」とアンケートに書いてありますね。

渋谷:駅とかに、動画を流しているものありますよね。あのサイネージ。

宮藤:ポスターの代わりに、今は動画とか、切り替わる画面になっている、あれですね。

渋谷:そのコンテンツを作っているんです。中身の映像を。そちらの方にも力を入れています。

宮藤:手広くやってますね!!

渋谷:お客様の売り上げや利益向上に貢献できる製品を販売するという考えです。

宮藤:会社、建て直したんですね。

渋谷:なんとか5期連続増収増益を。

宮藤:すごいなぁ!…お母さん、お好み焼きどうしてるんですか?

渋谷:(笑)お好み焼き屋さんは無くなっているのですが…

宮藤:最終的に、お好み焼き屋さんもやって欲しいですけどね!

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