ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

鷲見哲雄
CMA株式会社 代表取締役

鷲見哲雄SUMI TETSUO

・1997年 京都産業大学経済学部卒業/二幸株式会社入社
国内物流センターの情報共有システムや在庫管理システムの導入など、現場のIT化・システム化を実現
・システム開発元の会社へ転職。中小、EC企業への物流IT支援を行う
・岐阜へのUターンを機に、オンプレミス型のパッケージのメーカーへ転職

2021年9月3日(金)

ゲスト鷲見哲雄

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、CMA株式会社 代表取締役 鷲見哲雄さんです。

宮藤:CMA株式会社さんは、どんなことをされている会社なんでしょうか?

鷲見:私どもは、クラウドSaaS型の生産管理の販売や営業、もしくは、それに関連するクラウドの業務管理システムの販売。あと、みなさんよくご存じだと思いますけど、Microsoft製品のクラウド版「Microsoft Office365」の販売など、主に中小規模の事業者のIT化や、生産性の向上を支援するツールの販売等を行っている会社です。

宮藤:なるほど。今、わたくし「Microsoft」しか理解できなかったのですが…!そもそも「クラウド」が今ひとつよくわかっていないかも…なので、今日は先に、鷲見さんが感じている「業界の問題点」を教えてもらってもよろしいですか?

鷲見:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、「クラウド」や、「SaaS」という観点からだと、クラウドというものを正しく理解されていないとか、使っていらっしゃるけど実感がない方がやっぱり多いですね。

宮藤:まさに、私そうなんですね。なんか「便利だからいいや」って思って放っておいているんですけど。「生産管理」っていうのは、改めてどういうことなんでしょうか?

鷲見:一般的には、お客さまからモノを受注して、社内でそのモノを加工したり製造したりして、最終的に完成品になって出荷・納品するという、モノを作るプロセスを管理するような製品のことを「生産管理」と言っております。

宮藤:それを管理する製品ですか?

鷲見:そうです。管理するソフトウェアって言うんですかね。

宮藤:で、その「SaaS」とは何ですか?

鷲見:「SaaS」というのは、正式名称は「Software as a Service」と呼んでいまして。それを繋げた文字で「SaaS」と言われています。直訳しますと、「ソフトウェアはサービスですよ」といったような解釈に基づくもの。従来のソフトウェアは「買う」。「買って使う」というものが主流なんですけど、SaaSという概念は「買う」のではなくて「お金を払って使う」という形ですね。

宮藤:買ってないのに?

鷲見:買ってないのにですね。

宮藤:お金を払って使う?それは「買う」とはイコールじゃないんですか?

鷲見:はい。「利用する」という形ですね。「サービスとして利用します」と。

宮藤:「借りてる」とも違うんだな。なんだろう。難しいですね。

鷲見:例えば、電話も同じような考え方ですね。「携帯電話の通話料を払って使う」と。

宮藤:あ~。なんかわかってきたぞ。

鷲見:目に見えないんですけど、それを使っているという感覚っていうんですかね。

宮藤:ネットなんて完全にそうですね。

鷲見:同じですね。ネットの回線利用料とか、プロバイダーの利用料も広義的にはSaaSのような形です。

宮藤:そういった観点からクラウドを正しく理解する。さあ、ここまでは来たけどその後だな…。それをクラウド上で管理するってことですか?

鷲見:そうです。クラウドとSaaSも、厳密には違うところがありまして。SaaSはソフトウェアを指すんですけど、クラウドはその環境を指しているものになるんですね。

宮藤:環境?

鷲見:例えば、パソコンを使って何かをする時。パソコンにソフトをインストールしてパソコンの中にデータを保存するのが従来なんですけど、パソコンはあるけどパソコンには保存せずに、例えばGoogle上に保存するとか、iCloudに保存するという。

宮藤:はいはいはい。

鷲見:そういったものがクラウドです。データを自分の中ではなくて、インターネット上のどこかに保存する。

宮藤:その「どこか」が、もう便利だから考えないようになっちゃったんですよね。で、アイコンが雲の形をしているじゃないですか。だから、クラウドって空にあるような気がして。

鷲見:そうですか(笑)

宮藤:僕のところに今まであったものが空にある。でも、呼び出すと来るから「まあ、いいや」っていう。あれってどうなっているんですか?

鷲見:クラウドって言葉を「雲の上」って考えた人は、確かにすばらしいセンスだなと思います。

宮藤:合ってるんだ。そういう意味では。

鷲見:はい。どこにあるかわからない状態。でもどこかに実はデータは保存されている。

宮藤:今まではパソコンのストレージがすぐにいっぱいになって、いろいろ削除しなきゃいけなかったのが、ここ何年かはその作業をしなくてよくなったじゃないですか。あれは全部クラウドにあるってことですよね?

鷲見:そうです。クラウド上に入っていると。

宮藤:今、そうやってクラウドを使っている、あるいは、クラウドを貸している企業・個人含めて、一般の中でどれぐらいの人がそれを利用しているんですか?

鷲見:おそらく「趣味でデータを保存する」とか、そういうレベルだともう9割以上は何らかの形でクラウドと接しているとは思います。

宮藤:バックアップの取り方も変わっていますよね?僕は今だに別のドライブを一個使っていますけど。

鷲見:クラウドは、クラウド上でバックアップを取るようになっているので。使うユーザーさんが意識しなくても、自動的にバックアップが取れています。

宮藤:あっ、そうなんだ。じゃあ、昔みたいに「データがない!」とか、ハードディスクを持ち歩いたりしなくていいんだ。

鷲見:そうです。知らず知らずのうちにそういった便利なツールになってきています。

宮藤:そんなCMA株式会社さんが提供している『Othello Connect』というのは、どういったサービスなんでしょうか?

鷲見:今までの話の通りで、クラウドを使ったサービスです。ですので、お客さまがご自身の会社の中にデータを保存したり、ソフトをインストールして使う必要が一切ないんです。インターネットに繋がる環境があれば、世界中どこからでも生産管理の仕事ができますよというのがコンセプトです。

宮藤:へえ。これからはもう、それぞれ個人が管理しなくてもやってくれるようになったんだ。

鷲見:そうです。そういったことをインフラというかクラウドがやってくれている形ですね。

宮藤:へえ。僕、今お話ししてやっと理解できているんですけど、みなさんは理解していますか?

鷲見:正しく理解するのは非常に難易度が高いと思います。特に、それをビジネスで使おうと思うと、正しく理解して会社にメリットがあることがわからないとなかなか導入しづらいので。正しく理解していただきたいというところはありますね。

宮藤:個人的にもクラウドを利用するメリットは何かあるんですか?

鷲見:先程のお話で言うと、やっぱりバックアップですね。ストレージを使わず、データ領域を気にせず、どこでも受信できる。

宮藤:もう本当にここ数年で変わりましたよね。もはやクラウド無しでは仕事できない。

鷲見:目に見えないし、どこにあるかわからないですけど、データはどこかにあるってことです。時間とか空間の概念が変わってきているかもしれないですよね。

宮藤:すごい話だな。ありがとうございます。

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