ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

鶴信雄
鶴泌尿器科クリニック 院長

鶴信雄TSURU NOBUO

昭和42年神戸市生まれ。
浜松医科大学医学部卒業後、同大泌尿器科へ。
静岡県内の総合病院で排尿障害、泌尿器科がん治療、腎移植などに取り組み、医学博士。
600例を超える腹腔鏡手術、400例以上の前立腺レーザー手術で前立腺がんと肥大症の治療に携わってきた。

2017年に浜松市南区に鶴泌尿器科クリニックを開院、まだ日本でも数少ない日帰り前立腺肥大症レーザー手術を行っている。

2020年11月6日(金)

ゲスト鶴信雄

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、静岡県浜松市にある鶴泌尿器科クリニック 鶴信雄 院長です。

宮藤:鶴さんのクリニックは浜松市にあって、2017年に開院されたんですね。どういうクリニックなんですか?

鶴 :泌尿器科診療に特化したクリニックです。臓器で言うと、腎臓・膀胱ですね。それから、前立腺、男性の性器。前立腺肥大症であるとか、女性で言うと膀胱炎や尿失禁の相談が多いです。元気、長生き、いきいきをモットーに地域社会に貢献することを目指しています。

宮藤:腎臓も泌尿器科なんですか。内科じゃないんですね。

鶴 :内科もありますが、泌尿器科は、腎臓の外科になりますね。

宮藤:外科の方か!なるほど。鶴さんのクリニックは、日本でも数が少ない「日帰り前立腺肥大症レーザー手術」をやっているんですか。どうしてそれを実現できたんですか?

鶴 :前立腺肥大症の手術は普通、1週間ほど入院し行うことが多いんですが、出血の非常に少ないレーザーの機械を使うと、短期間で帰れるようになるんですね。僕のところはその日のうちに帰してしまおうということで、日帰りでやっています。

機械はドイツ製で、僕がクリニックを開いたときには、まだ日本に2台しかなかったんです。ベルリンまで行って見て、使わせてもらって、これならできるかな?と。

宮藤:全国的には、今でも少ないんですか?

鶴 :30~40台くらいで、まだ少ないですよね。

宮藤:早く治したい人は、鶴さんのクリニックに行った方がいいですね!

宮藤:そんな鶴さんが、業界のここを変えたい!と思っていることを教えて下さい。

鶴 :宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、泌尿器科というと、若い女性にとってハードルが高いんです。

宮藤:想像できます。

鶴 :女性も排尿トラブルがある方がいらっしゃるんですが、泌尿器と言うと、男性の科というイメージが強くて、行きにくい…というところがあります。そういう方にも簡単に相談できるような環境を作りたいなと思っています。

どんな検査をされるのか不安で、下着を脱がないといけないのかとか心配だったりすると思います。なので、膀胱炎の症状があっても泌尿器科に来ずに、薬局の薬で済ませてしまう方も結構いらっしゃいます。薬で治ることもありますけれども。

宮藤:行きづらいイメージを払拭するために、何かやっていることはありますか?

鶴 :クリニックの外観も内装も明るく清潔に。特にトイレはきれいに、匂いには細心の注意を払っています。あとは、新聞や男性週刊誌は置かない。グラビアがあるようなものは全く置きません。今は、コロナ対策で雑誌を全部撤去していますが、もともと、ファッション誌だけを置いていました。そして、女性のプライバシーに配慮しています。

宮藤:敷居が高いと、治る病気も治らないですもんね。

鶴 :クリニックに入って、男性ばかりではなく、女性がある程度いらっしゃれば、来た人も安心できますよね。ちなみに、スタッフは全員女性です。男性は僕だけです。

宮藤:逆に、男性の患者さんは恥ずかしがらないですか?

鶴 :若い看護師さんより、もう少し年齢が上の看護師さんに対応して欲しい…という方もいらっしゃいます。

宮藤:看護師さん側は、どっちでもいいんでしょうけどね!あと、事前のアンケートに書いてありますが、スタッフが辞めてしまうことが悩みだと!

鶴 :そうなんです…。クリニックはどこでもそうだと思うんですが、職員の入れ替わりは激しいです。

宮藤:なぜでしょうね…。

鶴 :なぜでしょう…聞きたいです、本当に。経営のプロの方がいらっしゃったら!辞める理由を聞いてもなかなか本当のことは言ってくれないでしょうから。最近は、辞める時は辞める。退職は裏切りではなくその人の都合、と割り切るようにしています。でも、やはり辞められると落ち込みます。僕が悪いのかもしれないけど…

宮藤:そんなことないですよ!

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