ビジネスシーンでイノベーションを起こしている経営者たちと、
クリエイティブの世界でイノベーションを起こしてきた宮藤官九郎との異業種対談企画。

今回のゲスト

山本健司
ミライアス株式会社 代表取締役

山本健司YAMAMOTO KENJI

法政大学法学部卒業。
大手不動産会社で全国1位の成績を連続受賞、社内最年少マネージャーとして社長賞を受賞。
2018年10月に独立し、ミライアス株式会社を設立し代表取締役に就任。
著書『初めてでも損をしない 不動産売却のヒケツ(サンルクス出版)』

2020年11月27日(金)

ゲスト山本健司

TBSラジオで放送中の「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。パーソナリティは、宮藤官九郎さん。

日本の経済を動かす経営者や団体の代表の方に、哲学や考えを聞きながら、知られざる業界の実情に迫っていく「Innovative Lounge」。

お迎えしたのは、ミライアス株式会社 代表取締役 山本健司さんです。

宮藤:早速ですが、ミライアス株式会社は、どういった会社なんでしょうか?

山本:東京都を中心に、1都3県で不動産売買の仲介と、不動産のコンサルティングを行っています。

宮藤:買う人と売る人の間に入るんですね。会社名は、未来と明日ですか?

山本:未来と明日を創造する私たち(us)も入っています。

宮藤:あ!そのusも!
プロフィールを拝見しましたが、山本さんはまさに、不動産業界の超スペシャリストであると。設立前は、大手不動産会社の営業マンとして全国1位の成績を連続でおさめたと…。かなりの人数の中の1位ですよね?

山本:1000人くらいいたのかな…

宮藤:わぁ、すごい!そして、違う不動産会社に転職後も、社内最年少マネージャーとして社長賞を受賞…もう、不動産業をやるために生まれてきた感じですね!もともと興味はあったんですか?

山本:私の父・祖父も不動産業でして、不動産しか選択肢がなかった状況です。

宮藤:でも、お父様の会社を引き継いだわけじゃないんですよね?

山本:その会社がリーマンショックでダメになってしまって、大手不動産に転職して。もちろん、帰る場所はないので、1位をとるしかなかったです。

宮藤:営業マンとして、トップの成績を出すために意識していたことは?

山本:誰よりもお客様のために多く動きました。不動産業界、中には悪い人もいっぱいいたんですが、本当に誠実に動き続けることを続けていたら、おかげさまで。

宮藤:やっぱり誠実じゃないと。大きなお金が動きますもんね。他人に任せるわけですから。そして2018年に独立して、ミライアス株式会社を設立。「スマート仲介」というサービスが、不動産業界で話題になっているそうですね?

山本:「スマート仲介」は、仕組みと技術で不動産の売買を「正しく」行っていくサービスです。例えば、宮藤さんがAのマンションが欲しいと思っているのに、何だか不動産の営業マンはBのマンションばっかりすすめてくるな…と。

宮藤:ありますねぇ。ありますよねぇ。

山本:宮藤さんのためになっていなくても、Bの方が、不動産業者にとっては実入りが多いんです。そこを、私たちは、均一の手数料しかもらいませんよと。宮藤さんに一番いいものをすすめられる。その仕切りを作ったんです。

宮藤:手数料が高い方をすすめられてたってことか!ミライアスさんの場合は、それが無いってことですね。

山本:はい。あと、技術的にはVRを活用したり、AI査定を活用したり、1級建築士による建物診断を入れて取引を行ったり。全てを透明化しています。そういった意味で「スマート仲介」という形で商標登録をしてサービス展開をしています。

宮藤:商標登録してるんですね!あとは、事前アンケートに書いてありますが、仲介手数料が完全片手型報酬型と。これは何ですか?

山本:例えば、宮藤さんの家を、他のお客様に売却するとき。私が直接お客様を連れてくると、宮藤さんと買う方、両方から仲介手数料がもらえるんですね。

宮藤:これが両手だ。

山本:それを、宮藤さんからだけいただいて、買い手からは、いただかない。そうすることで何が起きるかと言うと、手数料かからずに買えるので、買いやすいですよね。つまり、宮藤さんの家が売れやすい。販売促進力が断然、違ってきます。

宮藤:そういったサービスを始める根底に、不動産業界に対する、ある思いがあったそうですね。

山本:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、不動産業界には、自社利益を追求して、顧客をないがしろにする悪い慣習があるんです。

宮藤:さきほどのお話ですね。お客さんにとって良い悪いではなく、会社の実入りが良い方を売ると。「仲介業者が手数料をもらいすぎているケースもある」とも、事前アンケートに書いてありますね。

山本:ありますでしょうね…。不動産の営業マンは、売り上げ連動型のボーナスになっていることが非常に多くありまして。

宮藤:売れば売るだけボーナスがもらえると。

山本:はい。お客さんにとって最善じゃない方法でも、利益が多い方ばかりをすすめることになります。

宮藤:スマート仲介は、自分たちで自分の業界を律しているということでしょうか。

山本:そうですね、自社利益でお客様を誘導する必要がないので、本当にお客様にとって良いものをオススメできる。「利益が半分になっちゃうじゃないか?」と言われますが、誓約率・受注率・ご紹介率が断然違います。これを計算すると、2倍とまではいかなくても、1.何倍くらいの効果はあります。

宮藤:他にも、ミライアスさんでは、色んな取り組みをされているそうですね?

山本:誰もが利用できる無料の建物検査・保証。あとはVR内見で、自宅にいながらPC上でVRの画面を見て、人と人が接触しないで内見の疑似体験ができます。

宮藤:すぐにスマホで見られるんですね!

山本:実際にゴーグルをつけると、現地にいるように見えます。だから、Googleマップのその先を見せることができる。

宮藤:確かに。

山本:結局、最後は見に来るんです。だから、その手前の接触頻度を最小化することによって、お互いの無駄な作業を省くことができる効果があります。  

そして、建物診断を実施してあるので、このマンションのどこが壊れているのか、どこが安全なのかがわかるように、データになっています。これに対して、故障していない部分は、1年間最大750万円まで、何かあったときに保証をつけて販売しています。全て無料で。

宮藤:安心ですね。

山本:徹底的に顧客志向で突き抜けてやっているスマート仲介です。

宮藤:「あたりまえをあたらしく」という理念が書かれていますが、どういうことでしょうか。

山本:不動産屋さんって、どういうイメージがありますか?

宮藤:悪いイメージは持ってないですよ!騙されたことはないので。ただ、大きいお金が動くので、誠実な人がいいです。誠実な人とか、感じがいい人とか。調子がいい人は心配します。

山本:みなさん、不動産取引自体が人生に何度もないものなので、リテラシーが高くない。経験する場がないので当然ですが、それが課題です。そういったお客様に対して、当たり前の従来型のサービスを、新しくしていこうとやっています。

宮藤:なるほど。売るとき相談します(笑)

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